FC2ブログ

箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

TB: --    CM: --    

やみいろアルカディア #32 

#32 恋の告白

前回のお話。
地下室にて、レイナとレナは何か相談していた。
その数日後。ミライがいつも通り闇咲邸で過ごしていると、ユウリが誘いをかける。
少し強引ぎみに誘われたのは、暗い森に光が差す湖。
そこで、ユウリがミライに急接近して……


ミライ「……………!」
ミライは、身体の熱量が上がり、まるでショックを受けたかのように固まった。
 その反応を受けて、ユウリは笑っている。
ユウリ「やっぱり?」
ミライ「………………うん……。」
ミライは、小さく頷いた。
ユウリ「だからさ、こんな事言うのもあれなんだけど、俺と付き合ってもいいんだよ?」
 ユウリからの、『告白』。
ミライ「え……………。」
ミライは、言葉が出なかったが、死んでいたような目だけはうるうると輝いていた。
ユウリ「その反応で、よく分かるよ。みーちゃん。」
そう言ってユウリは、人形を抱くように優しく、ミライを抱き締める。
ミライは、心の中も締め付けられるようだった。けれど、温かみのある嬉しさの方が勝ち、気持ち良さそうに身体をユウリに寄せていた。
 彼もまた、気持ち良さそうな彼女を見て、笑みをこぼす。
 さらに彼は、こんなことも言う。
ユウリ「可愛い………。その白塗りも落としてしまいたい。」
ミライ「………やだ……っ。それは………。」
ミライは、涙目になっている。
 それを見たユウリは、残念そうに笑っていた。
ユウリ「ごめん……。けど、ナチュラルな素顔みーちゃんも見たかったよ……。」
ミライ「………………。」
ミライは、頬を風船のように膨らましている。
ユウリ「よっぽど嫌か……。」
ユウリがそう呟くと、ミライはこくり、と頷いた。のだが。
ミライ「―――魔粧解除(メイクオフ)………。」
ミライが、呪文を唱えた。すると彼女の顔が微かに光った。
そして彼女は、ゆっくりと彼の方を見上げる……。
 ユウリの目には、10代半ばらしいすっぴんの、白肌の綺麗な可愛らしい女の子がいた。
ユウリ「………なんだ、可愛いじゃん。」
彼は、ミライの自然な素顔を見て綻んだ。
そして、ほっぺたをふにふにとつつく。
ユウリ「……そして気持ちいい。」
ミライ「けど……これ、じゃ………恥ず……か、しい……………っ…………。」
ミライは、うつむいた。素顔が晒されてナチュラルな状態になった今、彼女の赤面はあらわになっている。
ユウリ「この状態でいる事は………。」
ミライ「も……う………、無理っ………魔粧展開(メイクアップ)……。」
ミライの顔面は、元のツギハギフェイスに戻った。
 彼女は、あまりの恥ずかしさと更に恋心の高ぶる勢いで心が張り裂けそうだ。
ミライ「うぅ………あうぅ…………っ。」
ユウリ「……素顔……見せてくれてありがと。」
ユウリは、唸っているミライの頭を優しく撫でた。
ミライ「うぐっ………。」
ミライは、半泣きになっていた。そんな彼女をユウリは、撫で続けるのであった。


《続く》
スポンサーサイト

category: やみいろアルカディア

TB: --    CM: 0   

コメント

コメントの投稿

Secret


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。