FC2ブログ

箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

TB: --    CM: --    

やみいろアルカディア #30 

#30 恋話

前回のお話。
ミライは、ベッドの上でうずくまっていた。
すると、アイシクルが人のような姿になる……。
リビングでは、レナがハルカを想い窓の外を見る。
そこへアリシアが、透明になっていた矢を引っこ抜き一件落着するのであった。


 明くる日の闇咲邸の一室。
女子チームは、ミライを取り囲んで張り込みをしていた。
レナ「ねぇー?どうして急にユウリなんて好きになったの?」
ミライ「えっ……。」
 ミライは、レナの率直的な質問に戸惑いを見せる。その表情は、照れた様子で。
 更に、アリシアが彼女を追い込む。
アリシア「その……いつから、好きになったの?」
ミライ「……………!」
ミライは、照れた顔を背けながら体を硬直させ、口を固く閉ざす。
答えを期待して待っているレナとアリシア。ミライには、そのビームのような視線が重くのしかかった。
 そこへ、レイナが指摘を入れる。
レイナ「二人とも、そんなに迫ったらみーちゃんまた逃げちゃうよ?」
レナ「あ。ごめん。」
レナは、てへっと舌を出した。
レイナ「とりあえず後は私に任せてさ、二人はちょっと……外に出ておいてくれないかな。」
 レイナは、レナとアリシアに向かって言った。
 二人は、あっさりした様子で動き出す。
レナ「分かった。アリシア、行こう。」
アリシア「うんっ。」
レナとアリシアは、部屋から出ていった。
レイナとミライは、二人きりになる。
レイナ「みーちゃん?」
ミライ「………………っ。」
レイナ「さっきから大丈夫?」
ミライ「大丈夫………。」
そう言いながらも、ミライは頭をふらつかせる。
 レイナは、倒れそうになるミライの頭を支えた。
レイナ「うーん……。これは早く気持ち伝えた方がみーちゃん楽かも……。」
ミライ「でも伝えられない………。」
ミライは、うつむいた。少し目を潤わせて。
レイナ「……そうだ、文って書ける?一回書いてみる?」
ミライ「うん……。」
 レイナは、魔法でメモ帳とペンを出現させた。
ミライは、メモ帳を自分の前へ持ってきて、ペンを持つ。
レイナ「そうだな……『あなたのことが好きです』とか書いてみて。これは一応練習だよ?」
ミライ「分かった……。」
とは、言うものの。ペンを持つミライの手はか弱く震えていた。
震える手とドキドキする心臓の鼓動を彼女なりに抑えて、一文を書いてみた結果。
それは、もう文字としては読めない。まるで2、3歳児の落書きのようだった。
ミライ「書けない………。」
 そう涙目になるミライ。
レイナ「あ………緊張したんだね………。」
レイナもこの結果に関しては、汗マークが出るばかりであった。


《続く》
スポンサーサイト

category: やみいろアルカディア

TB: --    CM: 0   

コメント

コメントの投稿

Secret


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。