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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #44 

#44 魔兎娘の両親

前回のお話。
ジグマの過去の話。
魔兎騒動があってから、リリウムは大人しくお嬢様生活を送っていた。
と、思いきや脱走ばかりしてジグマの元へ神出鬼没状態だった……。


リリウムのそんな行動を、ノアール夫妻は見過ごしている訳が無かった。
 父、アルフレッド・ノアール。ルナリアでいくつもの事業を展開する彼は、いつも厳格だった。
母、ガーベラ・ノアール。彼女は、品格を大切にしていた。娘にも、品のある女性になるようにと様々な教養を身に付けさせていたのだが……。
結果、家の名を汚すどころかルナリアを滅ぼそうとしかけた化け物娘に。
更には、幾多もの監視体制がついているにも関わらなずに、連れ戻しても連れ戻してもまた脱走する脱走屋に。
両親とも、正直勘当していた。
 アルフレッドが、ガーベラに話しかける。
アルフレッド「なぁ、あの馬鹿娘の事だが。」
ガーベラ「あの汚らわしい娘が何ですの?どうせ、お嬢様として更正するつもりなんて無いでしょ。」
 ガーベラは、リリウムを馬鹿にしたような罵り口調だ。
アルフレッド「あぁ、その事だが。」
 アルフレッドがそう言うと、ガーベラはそっぽを向く。
ガーベラ「あんな娘の事なんて、知る余地もありません。」
 アルフレッドは、まぁまぁ、とガーベラをなだめた。
アルフレッド「まぁまぁ、そう言わずに。噂じゃ、最近若い男にひっつきぱなしらしい。」
ガーベラ「………男?」
ガーベラは、眉間にしわを寄せる。
 アルフレッドは、半ばにやけながらこう続けた。
アルフレッド「それで、いっそその男に馬鹿娘を渡してやれば………。」
 それを聞いてガーベラは、納得したように頷いた。
ガーベラ「なるほどね………。」


ある日、ジグマはリリウムと共にノアール邸に呼び出された。
ジグマ「ここがリリィの家……流石お嬢様。」
 ジグマは、お屋敷の内装に目がくらみそうになっていた。
田舎の村から単身、ルナリアにやってきた彼。まさか、シャンデリアや重厚な家具が揃う絢爛豪華なお屋敷に呼ばれるとは思いもしてなかった。
 一方のお嬢様は、垂れ下がるうさ耳で顔面を塞ぎ、ソファーにうずくまっていた。
リリウム「嫌だ……。早くここから出たい。」
ジグマ「しょうがないだろ。ちょっと我慢したらすぐ終わるよ。」
ジグマは、リリウムの背中をさすった。
そこへ、アルフレッドとガーベラが入ってきた。
アルフレッド「いやぁ、君が娘のお気に入りかね?」
アルフレッドが、中央にテーブルを挟み、ジグマの前にやってきた。
ジグマ「はい、ジグマと申します。」
アルフレッド「ほうほう、ジグマくんか。私はアルフレッド・ノアール。リリウムの父だ。よろしくな。」
 アルフレッドは、ジグマに手を差し出す。
ジグマ「こちらこそ、よろしくお願いします。」
 ジグマも、その手をとり握手をした。
 次に、リリウム母のガーベラがジグマに話しかける。
ガーベラ「しかし、娘のお気に入りなんて……中々大変そうね。娘の様子はいかが?」
ジグマ「暴走するときも多々あり大変ですが……大人しい時もありますよ。」
ガーベラ「そう。まぁ。おかけになって。」
ジグマは、ソファーにそっと腰掛ける。
ノアール夫妻も、慣れた様子でソファーに腰掛けた。
その隙にも、脱走しようとする人がひとり………。
リリウム「そぉーっと……。」
リリウムは、音を立てないように気をつけて出口に足を運ばせる。抜き足、差し足、忍び足……と。
 何か気配を感じたようにジグマが、ふと横をむく。
ジグマ「リリィ。」
ジグマ、及びノアール夫妻は、リリウムの方を見た。
リリウム「ぐぅううう………。」
リリウムは、フ●ックの文字を視線に込めながら、不機嫌そうに。しぶしぶと席に戻るのであった。


《続く》
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