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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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やみいろアルカディア #29 

#29 人型アイシクル

前回のお話。
レナは、ずっとハルカを想っていた。
その傍ら、ミライもずっとユウリのことを想っていた。
ユウリと話していて視線を感じたレイナ。
ミライは、レイナに恋心がバレて恥ずかしく、逃げ出してしまうのであった。


~ミライの自室にて~

彼女は、ベッドの上でうずくまっていた。ぬいぐるみを抱いて。
ミライ「うぅ………。アイシクル……。」
すると、またもアイシクルの中から声が聞こえる。
アイシクル『大丈夫かい……?』
ミライ「アイシクルっ……ぅう………。」
ミライが、アイシクルを更にぎゅっと抱きしめる。
すると、アイシクルから煙が出てくる。
ミライ「ひゃっ……!」
ミライは、アイシクルから手が離れた。
 その時だった。
「おや……。びっくりしたかい………。」
ミライは、声のする自分の正面を見た。
 すると、アイシクルに似た頭巾を被った子が立っていた。
 華奢な体はマントに包まれており、顔には、ミライのようにツギハギメイクが施されている……。無表情な顔は、少女とも少年ともいえない、柔らかで中性的な印象だ。
ミライ「アイシクル……?」
ミライは、その子を見ながら呟いた。
アイシクル「………うん。」
その子……アイシクルは、無表情な口元を少しだけにっこりと緩めた。
 ミライは、ベッドから降りてアイシクルに抱きつく。
ミライ「アイシクル………っ。」
アイシクル「よしよし……。」
アイシクルが、ミライの頭をそっと撫でる。
 ミライは、アイシクルに抱きついたままだ……。
ミライ「…………っ。」
 アイシクルは、ミライを優しくいたわる。
アイシクル「君は、僕が守ってあげるよ……。君には僕がいるから………。ずっと……ずっと…………。」
月に照らされた二人の影は、二人をまるで飲み込むようだった……。


~一方、リビングでは……。~

レナが、おかしくなってから数時間は経っている。
レナ「ハルカ………。」
レナは、月を見上げて涙で目を潤わせていた。
レイナ「なんだか見てるこっちが切なくなってくる……。」
ユウリ「いい加減キモいというか可哀想なのこれと言うか……。」
それを見ていたレイナとユウリも、気が滅入るような感じだった。
アリシア「キューピッドの矢が刺さったみたい……って。あっ、刺されたんだ。」
アリシアは、レナの背中をそっと触った。
 すると、目には見えないながらも手に、棒のようなものが当たる。
アリシア「あ……もしかして……。」
アリシアは、それを引き抜いた。
 その瞬間、レナの背中がぴくっと伸びた。
レナ「………っはっ。なんで私、こんな所で空なんて見ているんだろう……。」
正気に戻ったレナは、ゆっくりと立ち上がる。
アリシア「目が……覚めたのね。」
レイナ「良かった……。」
ユウリ「おはよう。」
アリシア、そしてレイナとユウリはほっとするのであった。


《続く》
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