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箱庭の図書室

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やみいろアルカディア #28 

#28 恋心

前回のお話。
闇咲邸に帰ってこないレナ。
ユウリが様子を見に行くと、レナはハルカとイチャイチャを繰り広げていた。
ユウリが強制的に引き離し、レナを連れて帰る。
残されたハルカは、切なげな顔をした。

 ユウリが、レナを連れて帰ってきてからのこと。
レナ「ハルカ……。」
 レナは、暗い外を眺めていた。その瞳は、恋人に会えない切なさを宿していた。
アリシア「どうしたの?帰ってきてからずっと様子がおかしいけれど。」
アリシアは、レナをさまざまな方向からきょろきょろと見ている。
 ユウリは、レナがおかしくなった原因をこう考える。
ユウリ「レナがおかしくなったのは例の矢のせいだろ……。にしても、見えないとはどういうことなんだろ?」
レイナ「“透明化”とか?……ってキューピッドの矢って普通コミカルに見えるものなのか?見えてたら、抜かれて終わりだし。」
 レイナにとっては、そこが疑問だった。ユウリ「さぁ……知らない。」
そこは、ユウリもさっぱりであった。
その端から、仲良く話すレイナとユウリを羨ましそうに見る影……。
 それは、ツギハギ顔でぬいぐるみを抱えたあの子だった。
ミライ「いいな………。ね…………。」
ミライは、アイシクルに同情を求めた。
アイシクルは、いつもと同じ。くりくりのボタン目に、口を閉じたままの表情だった。
ミライ「でも……言えない…………。アイシクルっ…………。」
ミライは、アイシクルを強く抱いた。
 彼女の、白塗りの下の顔のほてりが収まらなくて仕方が無い。
 その時。
『大丈夫……。僕がいる……。』
ミライ「アイシクルっ……!?」
アイシクルが、少年声で話しかけてきた。ミライには、そんな気がした。
アイシクル『君には僕が、ずっとそばにいる……。』
 アイシクルのぬいぐるみの身体から、温かさが感じられた。
ミライ「う、うん……。」
ミライは、アイシクルの温かみにずっと抱きしめていた。
けれども、視線はあちらの方に向いている……。
 一方、あちら側では。
ユウリ「ん?何か視線を感じるような……。」
ユウリの背後からは、確かに視線がこちらを捉えていた。
レイナ「ちょっと、いい?」
レイナは、そう言って視線のする方へ向かった。
そこには、一人ぬいぐるみを抱え視線を送っているミライがいた。
レイナ「どうしたの?ずっとこっちを見てきて。入って来ればいいのに。」
レイナは、ミライの肩をぽんと叩く。
ミライ「…………っ!」
ミライは、口がなかなか開かない。
レイナ「?。もしかして………。」
レイナは、ミライの瞳を見つめながら続ける。
レイナ「単刀直入に言っちゃうと……ユウリに恋しちゃった的な?」
 その言葉を聞いた瞬間。ミライの全身には、雷に撃たれたかのような衝撃が走った。白塗りで見えないものの、顔が火照る。
ミライ「…………!」
ミライは、気持ちが抑えられなくなったせいか逃げ出してしまった。
レイナ「あっ………。」
レイナは、追いかけたくもなった。しかし、ここは放っておくことにした。


《続く》
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