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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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やみいろアルカディア #20 

#20 腐れキューピッド

前回のお話。
クロロは、ユウリにベタ惚れだった。ユウリは逆に、困惑していた。
そこへ、レナが入ってきて大激怒……修羅場かと思いきや。
アリシアが、クロロに刺さっていた矢を抜くと彼が正気に戻る。
それは形からして、キューピッドの矢だということが分かったのである……。

闇咲邸の外、住人達の様子を窓から覗く影……。
?「あーぁ、気付かれた……。けれどさっきのは面白かったわ……。」
クヒヒヒ……と、歯を見せて笑う少女。白とパステルの身軽なワンピース、巻き毛をツインテにした髪の根元には羽のついたハート。背中には、キューピッドを連想させるハートの弓矢。
 可憐な天使姿の少女の名前は、シャーリー。見た目の通りキューピッドである。彼女にとっての楽しみは、恋心を操る矢を放っては遊ぶことだ。
それが神の怒りにでも触れたようで、この地に落とされた。と、彼女は自覚をしているが、楽しくて治す気配などない。
そう、彼女は、人の運命を左右する矢で遊びもてなす。とんでもない腐れキューピッドなのである。
そんな彼女の前に、髪は白いが黒い翼の悪魔……リナが現れた。
リナ「あら、楽しそうね。」
シャーリー「ひっ……悪魔じゃない!」
シャーリーは、一応天使(キューピッド)らしく悪魔に構えた。
 そんなシャーリーを見たリナは、指を差しながらフフフと笑う。
リナ「悪魔?あなただって天使とは言えるかしら?羽が落とされているみたいだけど。」
シャーリー「なっ……。」
シャーリーは、自分の背中を見た。
切り落とされた白い翼の跡は、生々しくも残っている。
リナ「だから、私たちは同じでなくて同じような物よ。」
 リナが、シャーリーの背中を撫でる。
シャーリー「同じにするな!」
シャーリーはそう吠えながら、リナの手を振り払った。
その反応を見たリナは、フッ、と笑う。
リナ「面白いじゃない。そうだ、ここは私たちで手を組まない?どーせ神もあなたなんて見ていないんだから。」
一応は天使サイドのシャーリーに、黒き悪魔の誘いがかかる……。
シャーリーは、一応の天使の自覚が働いて躊躇する。が。
シャーリー「何々……それは面白そうじゃない……。」
 すぐに悪堕ちしたようで、不穏な笑みを浮かべる。
リナ「じゃあ契約成立ね……。」
シャーリー「クヒヒヒ……ッ。」
白と黒の悪巧み同盟が、今、ここに誕生したのであった。


《続く》
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