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箱庭の図書室

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やみいろアルカディア #15 

#15 吸血鬼チャコ&チャオ

前回のお話。
アリシアは眠れなかった。
そこへ、チャコがやって来る。
チャコはアリシアを襲おうとするが、十字架にやられる。
そしてやって来たのは……チャコの知り合いらしきお兄さんだった。

チャコ「チャオ……!」
 チャオと呼ばれる少年は、やれやれとため息をつく。
チャオ「全く……。人襲いたいのは分かるけど……。」
チャコ「もっと人間の血液が欲しいのよ……。種族特性の弱いあなたには分からないでしょーけどぉ……!」
チャコは、胸にズキズキと突き刺さる苦しみを必死でこらえている。

アリシア「さっきから思ってたんだけど……人間の血液って。もしかしてあなたたち、吸血鬼?」
アリシアは、二人を見てたずねた。
 二人とも、よく見ると尖った牙が生えていて、耳も尖っていて、目は光り、こうもり羽が生えている。
チャコ「そうよ……!だから人間の血液が欲しいの………!」
そう主張するチャコと、
チャオ「姉のチャコは、吸血鬼の血が濃くてね。むやみに人を襲おうとするから怖いんだ。」
 そう、冷静にいい放つチャオ。
アリシア「へぇ……。吸血鬼……。じゃあニンニクとか聖水とかは?」
 アリシアは、面白半分に聞いてみた。
チャコ「ここここここここ怖いこと言わないでよ……!」
 チャコは、冷や汗を流した。
チャオ「僕は別に多少大丈夫だけどね。姉はもう聞くだけでもがくから、あまり言わない方がいいよ?」
アリシア「なるほど……。」
チャオの話を聞いて、アリシアは黒いことを考える。

***

 昼間のこと。
 ユウリが突然、アリシアにこんな質問を投げかけた。
ユウリ「アリシアー。非力な奴でも権力を握る方法知ってる?」
アリシア「何?」
 そんな方法、厳しい教養にただ従うことを強いられてきたアリシアが知っている訳がなかった。
 ユウリは、フッと笑う。
ユウリ「相手の弱みを掴む。そして、悪用し、自分の思い通りにしてやる。それが第一歩なんだよ。」


***

ユウリが、昼間に教えてくれた「勝つためのアドバイス」を……。
アリシアは、(人生初?)の黒い笑みをチャコに向けて浮かべた。
 そして、吸血鬼の弱みを切り出す。
アリシア「なんなら、食料庫からニンニク取ってこようかなー。」
チャコ「ちょっと、アリシアもそんな怖いこと言わないでよ!………」
 効果は、ばつぐんだ。チャコは見事に怯えている。
その隣でチャオが、ハハハ、と笑っていた。
チャオ「と、いうことでむやみやたらに人を襲うのはやめることだな。チャコお嬢様。」
チャコは、皮肉を言われた気分だった。
 まだ抵抗する気はあったものの、これ以上やったら更に痛めつけられてしまう。そう思った。
チャコ「分かった……。」
チャコは、不満そうにも弱々しい声で言った。
 すっかり床にへたばり、諦めた様子のチャコ。そんな彼女にチャオが手を差しのべる。
チャオ「さぁ、行くよ。」
チャコ「うん……。」
チャコは、差しのべられた手を取りよろよろと立ち上がった。
二人は窓枠によじ登り、腰かける。
 そして、アリシアの方を振り向いた。
チャオ「うちの姉が、本当にお騒がせ致しました。」
チャコ「アリシアー……バイバイ……。」
二人は、翼を広げ闇空へと飛び立っていった。
 二人が闇夜に消えた後。アリシアは、窓の外をただ見つめていた。


《続く》
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# |  | 2015/07/15 02:57 | edit

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