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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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やみいろアルカディア #13 

#13 女悪魔リナ登場


前回のお話。
アリシアは、昨晩のレナのことが忘れられなく、レイナに相談する。
アレは本当だったがあまり気にしないよう言われるも、アリシアはやっぱり気になるのであった。
そして、リビングに戻ると闇咲邸の面子が構えていた。
その視線の先には、女悪魔がいた……。


 リビングに、何故か戦漂が漂う。
 その中で、特にピリピリした空気を漂わせていたのは……レナだった。
レナ「また来たの!?いい加減にして!」
レナの甲高い声が、女悪魔に向かって一段と響く。
女悪魔は、ふん、と鼻息を荒げる。
女悪魔「分かってないのはそっちでしょ?早くお姉様を渡してくれればいいだけよ。」
レナ「私のおねーちゃんよ!あんたなんかに絶対渡さないんだから!」
ユウリ「そーだ。レイナはレナの姉でお前の姉ではないのは見ても分かるだろ。」
やじを飛ばしあう傍ら、それを離れた場所から見ているアリシアとレイナ。
アリシア「一体あれは誰なの?そして今どうなってるの?」
 アリシアは、女悪魔に指を差す。
レイナ「あれはリナ。いつもお姉様お姉様言って私を奪おうとするの……。」
アリシア「えっ。どう見ても違うよね……。」
アリシアは、レイナとリナを二度見する。
二人がどう見ても赤の他人というのは、言うまでもない。
リナ「あら、お姉様~。」
レイナ「ちょっ……!」
いつの間にかリナが、レイナにべったりとくっついていた。まるで恋人のごとく。
 リナが、レイナに抱きついたままアリシアの方を見る。
アリシア「!?」
リナ「あら?新入りちゃん?」
アリシア「は、はい……。」
 リナが、レイナを腕で包み込みながらアリシアを引き寄せる。
リナ「あなたなら同情してくれるかしらね……。私はあの悪魔の魔法でこんな姿に変えられているけど、本当はここにいる彼女の切実な妹……。」
アリシアの耳元に、優しく囁く悪魔の声。
アリシア「……本当に?」
 アリシアは、一瞬疑った。
 隣では、レイナが首と手首を横に振っていた。
レイナ「違う違う赤の他人です騙されてはいけませんー。」
 アリシアは、やっぱり、と思った。
レナ「何!アリシアにまで手を出そうとしてるの!?」
そこに、キレているレナが入ってくる。
リナ「そっちこそお姉様以外に二人もたぶらかして!またたぶらかすつもり!?」
リナも、喧嘩口調で反論する。
レナ「何よ!たぶらかしてるのはそっちじゃない!」
リナ「貴様ぁ……!」
二人の血走った目は、お互いを突き刺すように睨んでいた。
 それを見ていたアリシアは、感情を押さえきれなくなる。
アリシア「……あまり喧嘩しないでよ!」
アリシアの怒鳴り声が、リビング中に響いた。
レナ「はっ………。」
リナ「なっ………!」
部屋の中の時間が止まったように、動きが止まった。
レイナ「アリシア……。」
アリシアの真っ直ぐな目は、喧嘩最中の二人を確実に捉えていた。汚れのない青い、澄みわたった瞳で。
リナ「と……とりあえず今日は、ここまでにしてあげるわ。また来るからその時は、覚えてらっしゃい。」
リナは、さっきまでの諦めの悪さは何だったかのように撤収していった。
アリシア「今のは何だったんだろう……。」
レナ「ううん、気にしないで?」
レナは、振り向いた。さっきの鬼のような形相は微塵もなく消え、いつもの可愛らしい笑顔でアリシアに微笑んでいる。
 アリシアは、微笑み返す。しかし、どこかすっきりとしていない様子だった。


《続く》
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