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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #32 

#32 魔兎の復活


前回のお話。
リリウムは、霧のたちこめるお花畑にいた。
そこで、血塗れで倒れているリリウムに似た少女に出会う。
少女は、記憶喪失のリリウムに恐怖を与えつつ、リリウムに記憶を取り戻す手がかりを告げる。
すると、リリウムは魔兎として覚醒するのであった……。


~バベル塔 電力実験室~
リリウム「ウグァァアアア………ッ!」
リリウムは、唸って目を覚ました。
黒い耳、鋭い眼差し。グレンヴォルケイノの火口に来たときのように。
グレン「お、復活したね魔兎さん。名前とか思い出せるかな?」
 グレンが、安堵の笑みを浮かべる。
リリウム「グゥウウウウウ………。」
リリウムは、「それより早く離せ、殺すぞ。」と言うようにグレンを睨んでいた。
グレン「まぁまぁ、落ち着けって。」
リリウム「…………。」
グレン「で、調子はどうだ?」
 グレンが、改めて聞く。
リリウム「………グギャァアアア。」
リリウムは、ベッドに縛りつけられているままもがいている。
 彼女を縛っている実験台のベルトは、びくともしない。
グレン「抵抗しても無駄だよ。なんせこの実験台は特注品で、そう簡単に壊れはしないよ。」
グレンはそう言って、しばらくもがく魔兎の様子を見ていた。
それから数時間後。
 リリウムは疲れたようで、実験台の上で溶けたアイスの如くくたびれていた。
リリウム「アヴッ………グゥウウッ…………。」
グレン「どう?まだ抵抗するか?」
リリウム「………ッ。」
グレン「まだ暴れるようなら、これだな。」
グレンは、リリウムの目の前に薬剤が入った注射器を向けた。細い針先は、銀色に光ってリリウムに向いている。
 リリウムは、体をビクッとさせた。
リリウム「ウグッ!?………ククク。」
だが、すぐに逆らうかのように笑った。
そして、魔兎の身体が黒く染まる……。
グレン「なんだ?まだ暴れるつもりなのか?」
グレンが、注射器の針をリリウムの肌に触れさせる。
次の瞬間、真っ黒い触手がグレンの手に巻き付いた。
グレン「なっ!」
触手の締め付けで、手首が潰されるように痛む。
グレンは、触手を引き剥がそうとした。
 しかし、締め付けが強くて当然の如く剥がれない。
それどころか、触手はグレンを飲み込むように身体に巻き付いている。しゅるしゅると、ハイスピードで。
グレン「こら!やめろっ!さもなければ……。」
あっという間に触手は、頭部にまで巻き付いてしまっている。
ミイラ状態になっているグレン。触手と触手の隙間から、落ち着く気配の無いリリウムに眼を飛ばす。
リリウムの触手は、グレンの身体を彼女自身に引きずりこむ。
グレン「暴れるなぁ………!」
グレンは、自らの腕の重力を重くする。そして、何とか注射器をリリウムの身体に刺した。
リリウム「ウグッ!?……ギャァアアアアアアアアアアア!!」
リリウムが、叫び声をあげる。
触手が、グレンを更に引き込もうとする。
その時だった。
真っ黒な燐粉のようなものが、リリウムの身体から出てくる。
 グレンは、それを吸い込んでしまう。
グレン「ん?何だ………。眠いな………。」
突然、眠気がグレンを襲う。彼は、すやすやと眠ってしまった。
それと、同時に薬が効いたのだろう。リリウムの動きも完全停止していた……。


《続く》
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# |  | 2015/06/07 19:43 | edit

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# |  | 2015/06/11 17:38 | edit

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