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箱庭の図書室

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やみいろアルカディア #10 

#10 この世界の魔法


《前回のお話》
次にアリシアがやってきたのは、リオレ荘の誇る人形部屋。
そこには、沢山の人形が飾られていた。
アリシアは、人形好きの住人メイルと仲良くなる。
メイルの抱えている人形……。メイルが、優しく宙に上げるとあら不思議。
生身の少年の姿になるのであった。


メイル「びっくりした?」
 メイルが、歯を見せてにこっと笑う。
 アリシアは、目を輝かせている。
アリシア「うん。でも、本当に魔法みたいだわ!」
メイル「この世界では、魔法というものが存在するからね。ヒスイも元々は、普通のお人形さんだよっ。」
メイルとヒスイは、目を合わせるとうんっ、と頷いた。
メイル「私の能力はこうやって、人形と意思を通じ合うことなんだ♪」
 メイルは、自慢げに言った。
アリシア「すごいっ。私も魔法が使えるようになるのかな……?」
 アリシアは、自分が魔法を使えたらどんな魔法を使って、どんなことをするのかと想像を膨らませた。
メイル「いつかきっと使えるようになるよ。自分の能力に気づけばね。」
アリシア「うんっ。頑張るね。」
メイル「頑張れっ!」
すっかり打ち解けている様子の、アリシアとメイル。
マリー「二人とも仲よさそうね。」
 二人の元に、マリーが座ってきた。
アリシア/メイル「うんっ。」
向き合う二人の表情は、同じ笑顔だった。

***

アリシアは、闇咲邸に戻った。
 玄関では、クロロがお出迎え。
クロロ「お帰りなさいませにゃ。」
アリシア「ただいまー。」
 アリシアは、闇咲邸に来たばかりの時とは大違いの笑顔を見せている。
クロロ「アリシア様、何かいい事があったのですかにゃ?」
アリシア「リオレ荘って、とても楽しい人がいっぱいいるのね。」
アリシアは、うふふっと笑う。
クロロ「まぁ……。あの方達は気楽に過ごしてらっしゃるので……。」
そう呟くクロロの視線は、どこか遠くを儚げに見ているようだった。
アリシア「え……?」
アリシアも思わず、クロロの顔色をうかがう。
クロロ「……、まぁー。こっちの皆様も気楽に伸び伸びと過ごしてらっしゃるので。ちょっとした空気の違いですよ。」
アリシア「そっか……。」
しかしアリシアには、クロロが何かを隠しているようにも見えた。
ユウリ「まぁ、闇咲邸での生活も前の生活に比べればずっと楽しいよ。」
いつの間にか現れたユウリ。アリシアの肩をぽんと叩いた。
アリシア「うん、……きっとね。」
アリシアは、ユウリの顔を見つめた。
 ユウリが、アリシアにこう持ちかける。
ユウリ「とりあえず、ここに住んでみたら?アリシアは、どっちかっていうとこっちの生活の方が向いてるような気がするからね。」
アリシア「……え?どうして?」
 アリシアは、きょとんとした。
ユウリ「なんとなく。」
 ユウリは、笑っていた。
アリシア「でも……楽しそうかも……。闇咲邸の暮らしって……。」
アリシアは、これから始まる闇咲邸やこの世界での暮らし。毎日遊んで、好きな仲間たちとワイワイ気ままに過ごす。そんな、夢のような現実を想像していた。
しかし、彼女はまだ知らなかった。
闇に咲くという名の館の、知られざる実態というものを……。


#1~10「異世界にやってきたアリス編」Fin.


《続く》
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