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箱庭の図書室

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やみいろアルカディア #7 

#7 リオレ荘の問題児


《前回のお話》
住人はまだ寝ている闇咲邸の朝。
早起きアリシアと朝から仕事のクロロの元に、近所のリオレットが現れる。
リオレ荘へ来てみる誘いにのるアリシア。
お茶を飲み干すとすぐに闇咲邸をあとにするのであった……



 闇咲邸の建っている丘を、下っていく。
 それから道なりに進むと水遊びが出来そうな程の、水の澄んだ川が見えてくる。
 そこに建ってる、一軒の西洋風のお屋敷。
リオレット「さ、着いたわよ。」
そこがリオレ荘であった。
アリシア「立派なお屋敷ですねー。」
リオレット「どうぞ、あがって。靴のままでいいわよ。」
アリシアとリオレットは、屋敷の中へと入っていった。
すると。
アリシア「いたっ!……」
アリシアの頭上から、タライが降ってきて直撃した。
リオレット「あら……。あの子の仕業ね。」
リオレットには、犯人がすぐに分かった。
アリシア「えっ?あの子?」
リオレット「会ってみたらわかるわよ。とりあえず、こちらへ。」
リオレットは、アリシアをリビングへと招き入れた。
広々としたリビングでは、少女が二人、ソファーで一台のゲーム機を眺めていた。
少女A「お帰りなさい。スイレンは今日もこの通りよ。」
ゲームを見ていたショートヘアの少女が、こちらに挨拶をしてきた。
アリシア「こんにちは。」
リオレット「この子、最近この世界に来たアリシアよ。で、こちらはフウ。ゲームをしているのがスイレンね。」
スイレンと呼ばれる金髪の美少女は、こちらに気付く気配も無く(仮に気付いていたとしても)ゲーム画面とにらめっこをしている。
 フウがあきれて、スイレンの身体をゆする。
フウ「スイレンー。お客様来たんだから、挨拶くらいしてよー。」
スイレン「今忙しいんだって……っ。おっ!?よっしゃあっ。」
スイレンはゲームにキリがついたようで、さっきまでの尋常ではない集中力からやっと顔をあげた。
リオレット「任務お疲れ様。この子、アリシアっていうの。」
スイレン「へぇ………。無垢そうな人間の女の子ね……。」
スイレンは、死んだ魚のように虚ろな目で、興味深そうにアリシアを見ていた。
アリシア「よろしくお願いしますっ。」
 アリシアが、ぺこりとお辞儀をする。
スイレン「私の任務……。増えた気がする。」
スイレンは、そう呟くとまたゲームをし始めた。
フウ「いつもの事だけど、またぁ………。」
フウも、ため息をついた。
リオレット「任務中は、くれぐれも邪魔しないようにね。」
リオレットは、アリシアに向かってささやいた。
 アリシアは、今の状況を見て“任務”の意味をだいたい理解した。
アリシア「はいっ……。」
少年「よぉ、新入り。」
アリシアが後ろを振り向くと、どう見てもヤンキーのような、真っ赤なジャージを着崩した少年が……。
アリシア「は……はじめまして……。」
いかつく尋常じゃないオーラに、声が震えるアリシア。
リオレット「トオヤ、アリシアちゃんが怖がっているじゃない。」
トオヤ「あ、すまねぇ……。」
リオレットが注意すると、少年……トオヤはヘラヘラと笑った。
トオヤ「怖がらせてすまん。俺の名前はトオヤ。こんな見た目だけど、気軽に接してくれよな!」
トオヤは、アリシアにスマイルオーラ全開で接した。
アリシア「よ……よろしくお願いします……。」
アリシアは苦笑いした。
そのスマイルオーラとやらから、逆の怖さを感じ取ったのである。


《続く》
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