箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

TB: --    CM: --    

Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #109  

#109 おかえりなさい

~Vierge♀Cendrillon 地下ホール~

目の前には、リリウムとグレンを出迎えようと十数名ばかりの人がいた。
ギルドメンバーはもちろん、その中には夜霧やももか、更に外部からも何名か来ていた。
リリウム「みんな……ただいまなの!」
ジグマ「大変な中無事帰って来たね、リリィ。グレンもお疲れ様。」
ジグマは、リリウムの頭を撫でた。
KAEDE「二人とも国中では指名手配犯だけど、ここにいるからには告げ口はしないから安心してね。あ、ここにある花は僕のお店で用意したんだ~。よかったらもらって。」
花屋を名乗るKAEDEは、手に持っていたカサブランカのブーケをグレンに渡した。
グレン「ありがとう。そうか。」
リリウム「りりの名前の花なの。」
リリウムとグレンがブーケを見つめていると。
KAEDE「運命を共にする二人にはぴったりの名前だよ。」
KAEDEは、そう言っておちゃめにウィンクした。
リリウム「そんなやめるの。ちっとも可愛くないの。この欲まみれの花売りが!!」
リリウムの言動がKAEDEに突き刺さる。
KAEDE「がびん。……(流石リリウム様、ウワサ通りの酷さ」
KAEDEは、ショックにより石化してしまった。
エメラルド「全く…しょうがないな。」
エメラルドは、金の針を取り出しちょいとKAEDEの身体をつついた。すると、勢いよく表面の石が砕け、中から生身のKAEDEが出てきて復活した。
KAEDE「ありがとうございます……。」
エメラルド「うちのリリィが失礼しました。」
そうしてエメラルドとジグマの視線が、リリウムに向けられる。
リリウム「エメもジグもどーしたの。」
グレン「リリィ。流石にそれはな。」

***

黒猫魔「リリィさんが帰って来て良かったです。」
リン「本当だにゃー……。」
妖猫「にゃあ……。」
猫チームも、三匹のほほんとギルドマスターの帰りを喜んでいた。
リン「前からだけどりりしゃ指名手配だって。」
黒猫魔「むしろ、今までの悪行で捕まることが無かったのが私にとって不思議で仕方がない。」
妖猫「リリウム・ノアール。ノアール家の令嬢で現在はVierge♀Cendrillonのギルドマスター。かつて、ルナリア第ニ次魔兎騒動で猛威を振るった『魔兎』張本人。……。」
シシャモは、妖猫を抱き上げる。そして、妖猫の話をこう続ける。
シシャモ「騒動が鎮まってからもルナリアで度々悪行を起こし、その悪名は誰よりも有名である。そのためノアール家の名も汚し、保護観察役はジグマに託される。彼女の気まぐれでVierge♀Cendrillonが建ってからは、一風変わった数々のクエストの功績を上げ、注目のギルドとなる。使いに凶竜を迎えてからは、さらなる悪事や不祥事などで、更に名が知られる。凶竜の不祥事事件が起こってから数ヶ月、今回の『第三次魔兎騒動』。再び魔兎として多大なる損害を及ぼす猛威を振るう。街は奇跡的に復活するも、その猛威は歴史に刻まれることとなり、それが引き金で凶竜と共に指名手配となった……。」
リン「りりしゃ……。」
黒猫魔「こうなれば、ギルドも閉めるしかないですね。」
エリィ「はい、実際毎日のように、このギルドにもデモが押しかけて来たり、抗議の電話や手紙が大量に届いていますから……。」
エリィは連日の対応のせいか、目にはクマが出来てひどく疲れた様子だ。
シシャモ「皆も分かってるな……。このギルドにいる以上はルナリアを出なければならない。」
シシャモは、憂げな表情を見せていた。
リン「私は、ソルリーの知り合いの所に行く。」
エリィ「私は、マーティル地方のハルドゥー村の実家へと里帰りします。」
黒猫魔「私は、リオンさんと共にグラシールの森に占い館を建て、隠居する気でいますよ。」
妖猫「リンさん、ついていっていい……?」
リン「もちろん!」
それに対して皆は、方向を既に決めているようだ。
それを聞いて彼は、少しは安心した。
ただ、残る問題はというと。
シシャモ「リリィとグレンはどうするんだろうな。今回の惨劇でその悪名は他国にも広がっていると聞くからな……。」
シシャモは、リリウムとグレンの方を見つめていた。
ギルドに帰還し出迎えられるあの二人は、騒動が起こる前のように仲間たちと楽しく過ごしている。その幸せも、もうすぐ、もう……
その時だった。
突然、バンッ!と音を立てて勢いよく扉が開く。即座にたくさんの警隊に囲まれ、その場は取り押えられてしまう。

《続く》
スポンサーサイト

category: Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~

TB: --    CM: 0   

コメント

コメントの投稿

Secret


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。