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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #103 

#103 魔兎の死

一方、魔女の内部の異空間は。
さっきまでの夢心地の風景とは一変。あちらこちらが崩れ、黒く溶けかかり、重力が渦のようにねじれている。
夜霧「くっ……!早くここから出なければ……!」
グレン「落ちつけ。今無闇に動くと飲み込まれてしまう。それに俺がいるからここは大丈夫だ。」
グレンは、自分の身の回りの重力のコントロールを施している。
夜霧は、それよりも早く突破口を見つけて抜け出したい気持ちでいっぱい。心では分かってても落ち着けない。
すると、天から白く輝く星のような何かがこちらに向かって落ちてくるではないか。
グレン「何だ?夜霧、ここにいとけ。」
グレンは、そう言うと上に向かってゆっくりと飛び始めた。
対象に近づくと、それは人影……。兎の耳が生えた小さな少女だということが伺えた。
グレン「リリウム様……。」
グレンは、降ってくるリリウムをそっと受け止めた。
抱かれた彼女は、息の音が止まっていた。触れている肌も、まるで氷のように冷たい。
グレン「嘘……だろ。」
グレンは、ほろりと言葉を吐くと、ゆっくりと下降した。
そのまま、そっとリリウムを地面に置く。そして、自分も地面に両手をつけて彼女の方を向いて止まった。
夜霧「グレン……どうした……。」
グレン「…………。」
グレンは、哀愁を漂わせたまま沈黙している。
ポタッ……。リリウムの頬にゆっくりと涙が滴る音が、静かな空間に微かに響く……。
グレン「…………っ。…………っつ……。」
グレンの瞳からは、涙がポロポロと流れている。
これには夜霧も、さすがに同情せざるを負えずに。
夜霧「残念だな……。」
小さな声で呟く。
そして、涙を流し続けるグレンの背中をそっと撫で続けた。
リリウムの安らかな眠り顔は、竜の涙でうるうると光っていた。


~その外側では~

『お姉様……。私は負けてないよ……!』
暗闇に響く狂気に満ちた声。
チルリータ『(誰だ………!)』
チルリータが、唸り声を上げながらその声のする方を向く。
そこには、なんと死んだはずであろうももかがいた。目は鋭く紅く輝き、視線は剣(レーヴァテイン)のように魔女を刺している。
チルリータ『(貴様……まだ生きていたのかァ……!!)』
チルリータのおどろおどろしいうめきが、場内に響く。
そのうるささに、ももかは耳を塞いだ。
ももか「お姉様うるさい。」
ももかが、親指を下に突き立てる。
チルリータ『(それよりここまでどうやって来たァ!!)』
チルリータが、更に大音量でうめき声を上げる。
ももか「だからうるさいって言ってんだろクズ。……あら、お姉様は黙ることを知らなかったか~。きゃははっ。キモーイ。」
ももかは、口に手を当ててチルリータを罵った。
チルリータ『(黙れ!!)』
チルリータが、波動をももかに向かって放つ。
ももか「お姉様って本当馬鹿。ーレーヴァテインー」
紅のレーザー剣が、チルリータの身体を切り裂く。
チルリータは、声を上げて自らの身体を再生する。
しかし、次の瞬間には、ももかの姿はどこにも見当たらなかった。


《続く》
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