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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #101 

#101 †Sacred Lily†

突如現れた黒き魔女。彼女の悲嘆と抱いた理想により歪められた世界は、崩壊の意図を辿っていた。
この塔だけでは無く、世界中で天変地異が起こっている。しかし大抵の生は朽ちており、それに気づく者も怯える者ももはやいない。
このまま、世界の終焉を迎えてしまう。それが、この物語の哀しき末路かと思われた。


『ちょっと待つの………。』


突然、黒き魔女の身体が、白き光により二つに切り裂かれる。
魔女の上半身が勢いよく宙に舞う。
同時に、白き輝きを纏う天使が舞い降りた。ふんわりと軽い身衣、白金の輝きを見せる槍、長い髪を馬のしっぽのように束ねた、黒い兎の耳がついた少女。
彼女が後ろを振り返ると、魔女の身体がどろどろと溶けている。
それを見た少女は、ため息をつき槍を下ろす。
少女「ふぅ……殺ったの。あいつも凶竜に執着しすぎたせいでこんな姿になってしまうだなんて、哀れすぎるの……。」
魔女は、このまま朽ちてたまるか、と言うように。どろどろと溶けた身体同士を粘着させ、再び立ち上がった。
少女もそれを見てまた、立ち上がった。
少女「ぐぁっ!?まだ諦めないつもり……なら、どちらがこの世界と愛する凶竜グレンにとって相応しいか、このリリウム様と賭けてみようじゃない!魔女チルリータ!」
ノアールの名に反して聖なる白を纏うリリウム。想いが高まりすぎたがばかりに、黒に染まってしまったチルリータ。お互いの想いを交差させながら、今、世界と凶竜を賭けた、最後の戦いの幕を開いた。

***

一方。こちら側では。
夜霧「あれ、俺は………?」
夜霧は、白の世界の木の下で目覚めた。
目の前には、あの凶竜……グレンがいた。
グレン「やっと目覚めたか。」
夜霧「貴様……!」
夜霧は、思わず構えてしまう。
グレン「落ち着け。今はそんな場合では無い。」
グレンは、夜霧の額に手を置いていた。
夜霧も、気持ちを落ち着かせた。
夜霧「あぁ……。で、お前は何があった。」
夜霧は、グレンがどうなっていたかは少し見ていたが、あえて見ていないふりをして聞いた。
グレン「魔女と交わった……。そんな気がするな。意識がはっきりとしていなかったから、よくはわからなかったが、気がついたら俺は一人。何処と無い虚しさを感じていたよ。」
夜霧「そうか……。」
そんな二人は、今まで操られていたような感覚を身に覚えていた。


《続く》
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