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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #95 

#95 黒兎の少女と地の迷宮回路

───???

そこはどこよりも暗く、深い地の中。
黒兎の少女は、どこまでも堕ちていき、どこまでも進んでいく。
しかし、そこは冷たくもただひたすら、同じ景色が広がるだけの迷宮回廊であった。少女が『探し求めるもの』など、何処にあるかも検討がつかない。
それでも少女は進み続ける。奥へ、奥へと。もう元来た道も分からない。それにも気づく事なく、一体どこまで進み続けるのだろうか。
幾多もの時間が流れ、深い深い回廊の奥へとどんどん突き進んでいく。
すると、目の前に大きな両開きの扉が現れた。そこには、嵐の中の塔の周りを竜が舞う絵が描かれており、それぞれの扉で左右の絵柄が鏡のように反転している。そして少女の目線辺りには、何かをはめ込むためのくぼみがある。
少女は、そこに右手を置いた。
すると右腕に彫られた刻印が光り出し、魔法陣が輪廻する中で深い青のラインや紋章を描きながら指先へと伝わる。その指先から光の流動体が流れ、くぼみを満たしてゆく。
くぼみがそれで満たされた時、魔法陣が現れ、くぼみに溜まったものが渦を描いて廻り出す。
そして、闇に微かに輝く深い青の宝玉が現れた。
重い扉が、石を擦り合わせる音を立てながらゆっくりと開く……。
扉が開いた後、少女が一歩足を踏み入れた時だった。
少女は声もあげる間無く、扉の先へと吸い込まれていく。なす術も無く下へ、下へと落ちていく。更なる黒闇へと真っ逆さまに。
魂も抜けそうなふわっとした感覚。それは、ふわふわした温かいものに受け止められる……。

気がつくと、紅が闇を照らす広いホールの中で黒竜がこちらを見つめていた。
『やっと会えたな……また。』

《続く》
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