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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #93 

#93 『夜霧』と『紅蓮』

少女「………!」
少女は突然の出来事に、呆然としていた。
男「現われたか『瑪瑙の不死鳥(オニキス・フェニックス)』。」
男は、夜霧に向かって狂気を感じる笑いを見せていた。
夜霧「───『重力を捩じ曲げ滅亡へと導きし凶竜』紅蓮……貴様の好きにはさせぬ……。」
夜霧は、その男……紅蓮=グレンに剣の刃先を向ける。
グレン「そんなに俺のやってる事を止めたいのか。不死の炎の言い伝えとかいう妄言に動かされたまま?」
グレンは、必死な夜霧を小馬鹿にして鼻笑いをした。
夜霧「───お前こそ分かっていない……。その魔兎の少女とお前が交われば……。」
グレン「物が通じないお前には関係ない。それに今ここで暴れたら……ここにいる少女が死ぬぞ?」
グレンは、自分の側にいる魔兎の少女……リリウムの頭を軽く叩いた。
夜霧「────!」
夜霧は、二人に向かって紅と黒の刃を振り下ろす。
グレンはリリウムを大切に抱え、それをさっとかわした。
グレン「リリウム様……殺っていいですよ。」
グレンが、リリウムに優しい声でささやく。
リリウムは、言われるがままに片手を前に出し、黒い粒子の波を夜霧に向かって放つ。
夜霧もまた、無言でさっとかわす。そして再び、二人に向かって刃を振り下ろそうとした時だった。
夜霧「…………っ!?」
目の前一体が、闇黒に染まっていた。
夜霧「断ち切る……!」
夜霧は、二つの刃を振るいそれを払おうとする。
しかしそれは、ざわざわと耳障りな音を立てたまま彼を包み、まとわりつき、体内に入り込み、意識さえ侵食していく。
夜霧「くそっ……!」
夜霧の意識が闇に消えていく中、奴の声は彼にこう吐き捨てた。

『お前……必死になればなるほど盲目になるのだな。その傾向が昔から人一倍強い。そんなに止めたいのならば頭を冷やしてからくるのだな……。』

***

「夜霧……!夜霧!」
聞き覚えのある声。ゆっくりと開かれる視界に見えるのは、桃色の魔術士の姿。
モモ「よかった……。」
モモは、安堵の表情を見せている。
夜霧は、辺りが静かなことを確認した。
夜霧「あぁ……。それより、魔兎は?」
モモは、夜霧が黒い茂みに突っ込んでからの事を簡潔に話した。
モモ「あれから私だけ、逃げずに隠れて様子を見ていたんだけど。魔兎はしばらくの間もがき苦しみ、再度倒れてから、何かに取り憑かれたかのようにこの場から去って行ったわ。」
夜霧は、それを聞くとゆっくりと体を起こし、こうたずねる。
夜霧「その方角、分かるか……?」
モモ「……恐らく凶竜の元よ……。」
モモと夜霧は、あちらの方角を見つめた。


《続く》



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