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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendrillon〜ようこそ僕らの闇堕ちギルド〜 #77 

#77 哀愁の先にあるもの

〜Vierge♀Cendrillon ギルド〜

シシャモ「って事だ……。犠牲になった二人の為にも、一刻も早く魔兎を止めねば……。」
ギルド内は、重い空気に包まれていた。
エリィ「そんな事があったのですね……。」
まんまるメガネに、いつも笑顔がチャームポイントのエリィ。しかし、こんな時は笑顔が無くなっているのである。
モモ「アムロ……っ。ひくっ……ひくっ……。」
自分の使いを失ってしまったモモ。その悲しみは誰よりも深く、ついた傷もまた大きいものである……。
リン「モモしゃん……よしよし。」
リンは、泣きながら強く自分を抱いているモモを、優しく撫でいたわり続けていた。

〜廊下にて…。〜

また、こちらも事態を人より重く受け取っている者がいた。
ジグマ「これって……俺のせいだよね……。」
ジグマは、一人で窓の外を見ながら泣いていた。自分のした事で魔兎を怒らせてしまった。あんな化け物を怒らせたらそりゃああんな惨事にもなりかねないのに、自分は何も考えずに余計な真似をしてしまった事……。
黒猫魔「終わったコトだから、仕方ないデスヨ。」
黒猫魔がやって来て、そんなジグマの背中をさすった。
ジグマが泣いているうちに、ある心のもやが渦巻いてくる。
ジグマ「……やっぱり俺も、リリィには似合えないのかな……。」
黒猫魔「どうして今そんな事を、言うのデス?」
ジグマ「……俺、リリィの気持ち考えていなかった。」
黒猫魔「何故。ジグマさんはリリィさんのいいパートナーじゃ。」
ジグマ「リリィが俺の所に来たのってさ……、今思えば、結局楽しく自由に過ごしたかっただけなんだとも思うんだよね……。リリィって、元々お嬢様じゃん?」
黒猫魔「確かに、で?」
ジグマ「人の文化という束縛を受けた生活が、“魔兎に呪われた”彼女には合わなかった。お嬢様なら、格も問われるし。」
黒猫魔「うむうむ。」
ジグマ「なのに俺……いつもリリィを……。」
ジグマの目から、どわっと涙があふれ出た。
黒猫魔「……ジグマさんはリリィさんのことと社会の秩序のことを思って、やるべきことをしただけです。甘やかすだけが愛情ではないのです。そんな盲目にならなくて良いじゃないですか。はい、これ。」
黒猫魔は、ジグマにハンカチを渡した。
ジグマ「ぐっ……ぐうっ………!」
ジグマは、ハンカチに顔を埋めるのであった。


《続く》
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