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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendrillon〜ようこそ僕らの闇堕ちギルド〜 #74 

#74 魔兎の面影

リオンは動揺し、タロットカードを手放してしまった。
なんとカードは黒く炭のようになり、鱗粉が舞っていたのだ。
タロットの効果も、すっかり消え失せてしまった。
魔兎「グァアアアアアア……。」
魔兎の巨大な影が、リオンと黒猫魔に覆い被さる。
リオン「他のタロットを………っ!?」
リオンが、タロットカードを取り出そうとすると驚くべきことに。なんと、他のカードも同じように真っ黒になっていたのだ。
リオン「これでは使い物になら……ない!」
黒猫魔「呪縛を…………にゃ!?」
黒猫魔も、杖を振ろうとすると。タロットカードと同じく黒く化し、グチョリと粘液がついていたのだ。
黒猫魔は、それを見てにやにやと笑った。
黒猫魔「万が一の為に、実はロザリオを……にゃ!?あれ!?にゃいっ!?」
黒猫魔は準備万端ではいたものの、手元に用意していた魔武器(ロザリオ)が無いことに気づき、あたふたとする。
リオン「おいおい……。俺らも死ぬのか……?」
黒猫魔「そうはさせない、呪縛!」
黒猫魔は、そう唱えるも何も起こらなかった。
黒猫魔「どうしてにゃ!?にゃ!?」
黒猫魔の脳内は、もはやパニック状態である。
リオン「落ち着け……。精神が不安定だと上手く発動しないのだろう……。しかしな……。」
リオンは、ため息をついた。
魔兎「グァアアアアアア……」
魔兎は、見下したようにリオンと黒猫魔を睨む。
黒猫魔「おしまいにゃ……。」
黒猫魔は、地面にひれ伏せた。
リオンは、それを少し眺める。そして、ボソッとつぶやいた。
リオン「そうかもな。けど私は諦めない……。」
自らにそう訴えつつも、本心は脆く崩れそうになっていた。
魔兎「グゥウウウウウ………。」
リオンと黒猫魔は、そうしているうちにあっという間に魔兎の手に握られていた。
冷酷で凶暴な化け物と化しているはずなのに、握られた中はちゃんと生物的に暖かく、肉球の感触だってある。
二人はそこに、こんな化け物に成り果てる前のリリウムの姿を見た。とにかく滅茶苦茶だし、生肉は貪るし、色々とメンバー達を困らせる……。しかし自由奔放で、どこか危うくて、何よりギルドでの生活を特別なものにしてくれる、Vierge♀Cendrillon(我がギルド)の立派な“ギルドマスター”。笑顔も狂気的だけど何かと憎めない、そんな人形のような顔立ちの少女。
もう二人には、何も言うことは無かった。例え小さな希望は持っていたとしても。
魔兎は、その口を開く。鋭い牙が生え、生々しい舌が出迎える、死の洞窟へ。
まさしくこれから、二人の二度と戻れない冒険が────

「リリィイイイイイイイイイイ!!!!」

《続く》
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