FC2ブログ

箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

TB: --    CM: --    

Vierge♀Cendrillon〜ようこそ僕らの闇堕ちギルド〜 #73 

#73 タロット使いと魔兎

魔兎「グァアアアアアアアア………」
魔兎の意識は、リオンと黒猫魔の方に向いている。
リオン「相当暴れているようだな……。しかし、これはちょっとやり過ぎかと私も思う。」
リオンは、魔兎に語りかけるように言った。
黒猫魔「荒廃したルナリアもそれは素晴らしいけどにゃ。」
黒猫魔は、荒廃した街を見て少し満足そうだ。
リオン「まぁ、いい。リリィ、しばらく……私が相手になろうか?」
リオンは、自前のタロットを何枚か扇状に開いて見せる。
魔兎の瞳に、タロットの神秘的な絵柄が映る。そして、睨みつけると。
魔兎の巨体が、リオン目掛け音と砂埃を立てながら猛スライディングしてくる!
リオンと黒猫魔は、ひらりとかわした。
リオン「THE SUN〜イルミネートシャワー〜」
リオンがカードを天に向けると、魔兎に向かって眩い光の雨が降り注ぐ。
リオン「巨体ではかわせないだろう?」
魔兎の身体に、次々と光が染み込んでいく……。
魔兎は、身悶える様子を見せた。
魔兎「グッ………。………グァアアアアアアアア!!!!」
しかし、すぐにかき消され、代わりに大量の黒い鱗粉が放出された。
リオン「うっ………!」
リオンは、懐から防護用マスクを取り出して装着した。
黒猫魔「モイズド……湿気りにゃさい。」
黒猫魔は、杖を振りかざす。すると、辺りがじめじめとした湿気に包まれ、鱗粉の飛散が抑えられる。
魔兎も、突然のじめじめとした空気に心地悪そうにしている。
リオン「黒猫、サンキュー……。」
黒猫魔「呪縛する……。」
黒猫魔が魔兎に杖を振りかざす。杖についていたリングが、フリスビーのように飛んでいき、ロープのように魔兎の周りを囲むと、きゅっと縛りつけるのであった。
魔兎「ウグッ………!」
魔兎は、身体が麻痺したように動かなくなり、地面に倒れる。
リオン「更に力を増大……。太陽の光よ、魔兎を明るく照らせ。」
リオンがカードを巧みに操りながら呪文を唱えると、再び魔兎に光が降り注ぐ。
魔兎「グァアアア………ッグァアアア………!……ングゥウウウ………!」
魔兎は、目を開くのも辛そうな様子だ。
それを見て、リオンはふぅ、と一息ついた。
リオン「これで、倒せなくとも時間稼ぎになるといいのだが……。」
黒猫魔「本当ですね。しかし、こんなにあっさり………。」
黒猫魔は、悶える魔兎を哀れな様子で見ていた。
リオン「確かにな……。でもさ、あれはまだ本気は出せていないと思うんだよな…………。」
黒猫魔「にゃ、それは。」
リオンは、手元の力に注意しつつも語り始める。
リオン「私も前の魔兎騒動に立ち会っていたが。魔兎が暴走した時のエネルギーは、暴れ出した時には既に放出されているものの、どうも一部は体内に充満させるみたいなんだ……。そしてそれはやがて、身体となっている“本体”自身をも蝕む………。」
黒猫魔「言っている事がイマイチ分かりません。」
リオン「で、だな……。つまりは、早めに手を打たないとルナリアどころかリリィも危ないって事だ。その辺は、黒猫の方が長けてるんじゃないかな。」
黒猫魔「確かに。リリィさんの身体から、まるで湧き出るような強大な闇の力が……。」
リオン「それに今回は前の遥か上の規模だ。さっきの鱗粉の出方も、もはや鱗粉自体が怪物となりかける勢いだったぞ。」
黒猫魔「リオンさん?手元……。」
黒猫魔が、じろじろとリオンのタロットカードを見ている……。
リオン「!」


《続く》

スポンサーサイト

category: Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~

TB: --    CM: 0   

コメント

コメントの投稿

Secret


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。