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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendrillon〜ようこそ僕らの闇堕ちギルド〜 #72 

#72 暴れ狂う魔兎

〜荒廃したルナリアの一角〜
いつもは活気がよく明るい街並みも、今はガラクタの山と化している。空気も淀み、人の代わりに、黒くドロドロとした何かが徘徊している……。
そんなガラクタの物陰では冒険者が二人。まるで、角に追い詰められたようなネズミのようにびくびくと怯えていた。
隙間から僅かに見えるのは、禍々しいオーラと鱗粉を発している巨大な黒兎……。
斬識「なぁ……お前、あの真っ黒な兎倒せないか?」
斬識は、声まで震わせながら背中を押す。
シン「倒せる訳無いだろ……あんな化け物、身一つで行ったら死んじゃう。」
シンは、そんな無茶な話に当然応じられる訳もなく。
斬識「それで行ってこそ勇者だろ……。」
シン「そういうお前が行けよ……!」
二人は、ひそひそと押しつけあいをし始める。
すると。
魔兎「グァアアアアアアアア…………。」
唸り声と共に魔兎の瞳が、こちらを睨みつけてくる。どうやら気づかれたようだ。
二人「やべっ……。」
斬識とシンは言い合いをピタリと止めた。代わりに、顔面蒼白になりながら、お互いに身を寄せあわせて震える。
シン「おぉ神よ……今までの行いと罪をすべて認め、深く反省致します……なので、どうかこの世でもう少しだけ生きさせてくださいお願い致します……!」
シンは、神にすがった。
魔兎「グゥウウウ…………。」
魔兎の黒い巨体は、完全にこちらに向かっている。
斬識「だから静かにしろっ……!もう手遅れだけどな……。」
ゴロッ……。身体を隠していたガラクタの壁が、もろもろと砂埃を立てながら外れる。そして、魔兎の巨体が二人を影で覆い、睨みつける目はこちらに向いていた。
シン「やはり死ね、ということですか……。」
斬識「死にたくないが最期……お前といれて良かったよ。」
二人は、死亡フラグを確信していた。もはや、諦めは覚悟へと化していた。
そのフラグに沿うように、魔兎が前足をふり上げる……。
?「リリィ!こっちだ!」
そう声がすると突然、何処かからタロットカードが飛んできて地面に突き刺さった。
シン「?……これって……。」
二人は、降ってきたタロットを見た。絵柄と共に書かれている文字は、「JUSTICE」。直訳では、正義の意味合いだ。
斬識「助けが来たんだ……。」
シン「そして、ルナリアでタロットが有名と言ったら……。」
魔兎「グァアアアアアアアア……。」
魔兎の見る方角。斬式とシンも、神を拝むかのようにそちらを向く。
三つの視線の先にいるのは。タロットを目の前にかざしてポーズを取る占い師・リオン。
リオン「生存者がいるとはな……。」
黒猫魔「ギリギリ間に合って無事、よかったにゃ。」
修道着を象ったような黒衣をまとい、黄金色の杖を構える黒猫魔がいた。


《続く》
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