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箱庭の図書室

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やみいろアルカディア #45 

#45 白い奇跡の贈り物

前回のお話。
ユウリは、いつものように目覚めた。
いつものようにリビングに顔を出すと、レイナ、レナ、アリシアに取り囲まれる。
そこへミライがやって来て、二人は本当に再会する。
ミライに言われ一緒に見る窓の外は、白く輝いていた。


~聖・天上院教会~
外では、雪と同化するような白の、無邪気な子らが遊んでいた。
フェネアン「そ~れハクモ……ふわふわぁ……。」
ハクモ「ふわふわぁ~。」
ハクモとフェネアンは、雪をすくい上げては撒き散らしている。
シャーリー「こっちも忘れるなっ!」
 そこにシャーリーが現れる。上から、二人めがけて雪玉を投げつけた。
フェネアン「あ、シャーリー。元気~?」
 フェネアンは、いつもののんびりした様子でシャーリーにあいさつをした。
シャーリー「たまには……矢以外の物を放つのも面白いじゃない?」
 シャーリーは、いたずら笑顔で雪玉を片手お手玉のように軽く放っていた。
ハクモ「それはいい心がけー。あの矢でハルカねぇ、闇咲邸の悪魔とラブラブになってたからねー。」
ハルカ「っ!?」
 ハクモに、大声で言われたく無いことを言われたハルカは、身体がギクリと固まった。
シャーリー「あの時は面白かったわー。」
 シャーリーとフェネアン、そしてハクモもにやにやと笑っている。
ハルカ「そ、その事はちゃんと懺悔したから触れないで!」
 ハルカは、顔から火が吹き出しそうであった。
ツバサ「子供は元気だな……。」
ツバサは、スタッズのついた漆黒のコートを身に纏い微笑する。
リナ「貴女もガキでしょうが。」
いつの間にか現れたリナは、隣でツバサの頭を撫でている。
ツバサ「……うるさいな。」
ツバサは、冷ややかな目でリナを軽く睨んだ。しかし、内心は少し照れてもいた。

〜闇咲邸 庭園〜
ユウリとミライは、白景色の中を二人歩いていた。
ミライ「そんなに……寒くないね……。」
ミライは、パステルグリーンのワンピースの裾を風になびかせている。
ユウリ「季節自体は春だからね。今日はちょっと凉しいかな。」
同じくユウリも、パーカーについている長いうさ耳を風になびかせていた。
ミライ「雪……溶けないのかなぁ。」
ミライは、そう呟いた。
辺りは白景色というものの、季節はとっくに春。花は咲き、ぽかぽかと暖かい陽気が地へと降り注いでいる。
その時だった。突然二人の目の前に粉雪が舞い上がり、白いもやが立つ。
ミライ「何っ…………。」
ユウリ「…………?」
二人は、それをじっと見つめる。
粉雪は、くるくると螺旋を描いて小さな竜巻のようになっている。白い粉雪を撒き散らしながら渦巻いているうちに、やがてそれは、人の形をかたどる。そして、自分たちと同じくらいの少女の形へと化し、その少女が、物理的なものとしてはっきりと現れる。

《続く》
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