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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendrillon〜ようこそ僕らの闇堕ちギルド〜 #67 

#67 月影の静寂

〜ギルド屋上 屋根の上より〜

夜、リリウムは屋上から屋根の上に伝い、座っていた。
ぼーっとして眺めているのは、黒い靄の方である。片腕に刻まれた刻印は、夜風に晒されて鈍く疼いていた。
地上へと降り注ぐ月の光。所々黒い雲が覆っては、その微かな光を隠している。
光に反射するヒスイのような彼女の瞳。うるうるとはしていたが、いつも以上に淀んでいる。
そうして、しばらくの時は流れた。

〜ギルド内部 エントランスホールでは〜

リン「りりしゃ、いつまで外にいるんだろ……。」
銀月「確かに、長いね。」
リンと銀月も、リリウムの事を思いながら窓から同じ月を眺めていた。
煉「りりしゃ……。」
煉も涙目を浮かべていた。
ギルド内は、静寂に包まれていた。
その中で、時計の針がチクタクと音を立てていた。一針一針、天に向けて動いている。
黒猫魔「うにゃ……あ。」
黒猫魔は、“占い師”リオンの膝の上であくびをしている。
リオンもまた、水晶を眺めながら黒猫魔を撫でていた。やはりどこか不穏な表情を見せながら。
そしてそのまま、時間だけが流れていった。
長針があと一、二分で天をさす頃。
黒猫魔「……悪い予感がする。」
突然、黒猫魔は何かを感じたのか。リオンの膝の上から飛び降り、立ち上がり、ギルド内を走り出した。
リン「ねこしゃ!」
リオン「待てっ……!」
それにいち早く気づいたリンとリオン。すぐさま黒猫魔の後を追う。
銀月「前にもこんな事があったような……!」
煉「あぁ、待ってよ!」
その背後をまた、銀月と煉も追いかけた。
エリィ「皆さん、どうしたのですかっ!」
エリィもまた、その後を追いかけ、エントランスホールには再び静寂が訪れた。

〜それから〜

黒猫魔「っ……!っ……!っにゃ…………!」
黒猫魔は、無我夢中になり走っている。
その後を、先頭を切って追いかけるリン。
リン「だからねこしゃ……!待ってよ……!」
銀月「前にもこんな事があった……!ほら、お菓子の家の時……!多分、りりしゃが本当に危ないんだって……!」
銀月は、息を切らしながらそう言った。
リン「………!」
リンは、何かを思い出したようで目を見開く。
そして彼女の足は、更にスピードを上げて走る。
銀月「りんしゃ!」
銀月もまた、息を切らしている中でその後を追いかける。
その後衛では。
煉「はぁっ……はぁっ……みんな女の子なのに足速い……。」
エリィ「本当……です……。」
煉とエリィは、既にスタミナ切れでフラフラになっていた。
リオン「大丈夫か……?地味にこのギルド、施設が豊富な分広いしな……。一応ノアール家の財産で建てられただけあるよ……。」
リオンは、淑女たちを気遣ってか、若干余裕な様子でペースを合わせていた。
そんな中、黒猫魔の足も更に早くなる。
もはや後ろはついて行けずに、リンと銀月のみがその後を追いかけていた。
そして彼女達は、屋上へ続く階段をタッタと駆け上がる……。

《続く》
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# |  | 2016/04/10 21:23 | edit

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