FC2ブログ

箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

TB: --    CM: --    

Vierge♀Cendrillon〜ようこそ僕らの闇堕ちギルド〜 #65 

#65 魔兎の異変

*リオンの手記*

リリウムや、その他メンバーの言語能力は、かなり回復している。エメが早くから薬を調合してくれているせいだろうか。他よりも治りが早い。
最近では、エメの薬を、買いたいという人が多数いるおかげで、彼はとても忙しそうである。まぁ、あれだけの被害者がいるのだからな……。仕方ない。
ここ最近の依頼は、薬の調合、販売、そして無謀な凶竜討伐、か……。
あれから世の中はずいぶんと変わったものだ。無謀にも凶竜を討伐しに行った者は皆滅びたというし、国軍に頼っても解決せず。街も人が減ったせいか前ほどの活気は無く、静かになったものだ……。

それより、最近気になる事がある。
一つは占いをするも、毎回のように塔ばかりが出る事。あのカードが表すこと……何か不吉な事が起こるのかもしれない。

もう一つは……。リリィの事だ。ここ最近、何だか調子がおかしい。きっとグレンの事もあるのだろうが、やはりこちらからも不吉な予感がするのは……気のせいだろうか。………


〜Vierge♀Cendrillon ギルド〜

あの騒動から、しばらく経った今。
リリウム「グゥ………。」
リリウムは、黒い耳と手足に生えたふさふさの毛を露わにしながら悶えていた。
リン「りりしゃ……やっぱり今日も調子よくない?」
リンは、リリウムの腕を優しくさすっている。
リリウム「グッ……。」
リリウムは、若干苦しそうな様子でうなづいた。
みお「リリィさん、無理、しないで……。」
みおも、まだ例の後遺症が残っており若干言葉を発するのに苦労していた。
リン「りりしゃ……寝る?」
リリウムが、あまりにも苦しそうなため、リンは休養することを進めた。
リリウム「ウグッ………。」
リリウムはうなづき、なんとか重い身体を起こした。
リン「一緒に行ってあげる。」
みお「みおも、手伝うー。」
リンとみおは、リリウムの両端に寄り添い、一緒に部屋まで連れて行った。

黒猫魔「何だかリリィさん、すごく何かを抑えている感じがしますネ。」
心配しながらも、どことなくニヤついている黒猫魔。
銀月「大丈夫かな……。」
リリウムの様子をずっと見ながら、不安げになる銀月。
リオン「うーん……今は対魔兎ウィルス薬で抑えてる、とエメは言っているが、その効果がいつまで続くかだな……。あとは、彼女の精神状態?あれから何かと、結構不安定っぽいからな。………またか………。」
リオンは、また出た例の札を見て、不穏を感じていた。
黒猫魔も、カードの絵柄を覗きこむ。
黒猫魔「またこれかにゃ……。リオンさん、何かタロットに小細工なんてしてないですかにゃ?」
リオン「そんな事する訳がない……。占い師としての名が廃る。」
黒猫魔「じゃあ……実はこのタロットは呪われている……とか。」
銀月「前からリオンはこのカードを使っていて、その時は何にも無かったよ。でも……もしあれなら、一旦別のカードを使ってみたらどう?」
銀月は、そう提案をした。
リオン「まぁ……試してみるか……。」
リオンは、カードに描かれた塔を、しばらく見つめてから、そっとその組のタロットをしまった。

《続く》
スポンサーサイト

category: Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~

TB: --    CM: 0   

コメント

コメントの投稿

Secret


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。