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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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やみいろアルカディア #44 

#44 白景色から目覚めて

前回のお話。
アイシクルは、まだこりていなかった。
ユウリの能力を更に封印しようとするも、失敗。
自分の能力が封じられ、そのまま陰陽玉に封印される。
その後、シラユキとミライと合流。すると、シラユキごと白く霞んで……。


ユウリ「んぐっ……。」
ユウリは、眩しい朝日の中で目を擦った。
いつもと何ら変わりの無い自室のベッドの上。今や異世界とも思わない、彼の異世界での何ら変わりない普通の一日の幕開けが、今幕開けようとしていた。
ベッドから起き上がり、服を着替える。そして部屋からリビングへ……。
クロロ「おはようございますにゃ。」
クロロは、鍋つかみを装備して、いい匂いがする鍋をテーブルに運んだ所だった。
レナ「あっ!ユウリ!」
餌の臭いを嗅ぎ付けた猫のように、レナがユウリのふもとにダイブする。
 ユウリは、その勢いに押されて下がった。
ユウリ「ぐぇ、いきなり何だよ……!」
レナ「やっと帰ってきた。今までどこに行っていたの………。」
ユウリ「ちょっと、急に異次元に飛ばされて……。」
レナ「もう……。心配したんだから……。」
レナが、頬を赤く染める。
 しかし猫は、一匹だけじゃなかった。
レイナ「私が一番心配したんだよ……!毎日気が気で眠れなかったんだからぁ……!」
レイナは半泣き状態で、ユウリの足首に自らの頬を当てて、すりすりもふもふしている。
ユウリ「足首は……ちょっとやめてくれ。」
 ユウリは、アイシクルに凍らされかけた時の事が、思わず心に出てきてしまった。
更には。
アリシア「無事でよかったぁ……。だってユウリが消えてこの数日……ずっと気が気でならなかったからぁ………!」
アリシアも泣きべそをかきながら、ユウリの身体をもふもふしていた。
ユウリ「ちょっ……もがっ……やめっ………。」
少女達とはいえ三人の体重が、ユウリにのし掛かる。
ミライ「や……めて……っ!」
ミライが、か細い声を出しながら立ち上がる。
猫少女達三匹は、口をAの字にして止まった。
ミライ「みーが……一番もふもふしたい……!」
ミライは、ユウリの元へと歩いてぎゅっと抱きついた。
 ユウリも、それを受け止めてミライをもふもふする。
レイナ「みーちゃんが……」
アリシア「……しゃべった……!」
レイナとアリシアの口は、「オーマイゴッド」と言い切れないかのように開く。
 そこに、レナが手をバシッと横に振ってツッコむ。
レナ「みーちゃん前から喋ってることは喋ってるよ……。」
レイナ「……あ、確かに。」
 レイナは、空いた口を閉じて正気に戻る。
 それに続いてアリシアも、からくり装置のように元に戻る。
アリシア「あ、しゃべったね……ふふふっ。」
 そして、照れ笑いをした。
 一方。こちら、ラブラブな二人は。
ミライ「良かった……。」
 ミライは、瞳をうるわせていた。
ユウリ「……ただいま。」
ユウリは、ミライの身体をそっと抱き寄せ優しく撫でた。
ミライ「ぐっ………。」
すると、ミライの瞳から涙が溢れ出す。ユウリ「大丈夫?」
 ユウリが、背中をさすりながら優しく話しかける。
ミライ「うん……。」
 彼女は、温かみを感じていた。今ここで、お互いに無事で、一緒にいられる幸せを……。
そして、あのぬいぐるみはもう手元には無い。どうしたのかというと。彼女が目覚めた時には、もう隣にはいなかった。どこかに置いたのかな、と思い探してみたが、どこにもいない。しかし、彼女はそれほどその事を気にしていなかった。
ミライ「ねぇ……。外……雪……降ってるよ……?」
 ミライは、泣いてしゃっくりを抑えながら言った。
ユウリ「雪?本当に!?」
ユウリは、飛び上がりミライの手を引く。
ミライ「あっ……!」
突然前に引っ張られるものだから、ミライは転びそうになる。
窓に駆け寄った二人は、白く輝いている外を眺めた――――。


《続く》
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