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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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やみいろアルカディア #39 

#39 氷塞の少女

前回のお話。
階段を登ると、迷路や螺旋階段など、さらに入り組んでいた。
迷路に苦戦するも、ある壁を押すとドミノのように倒れた。
出来た道を抜け螺旋階段を登っていると、女の子に声をかけられる。
ユウリは人探しの件を伝えると、女の子はミライそっくりになって……?


 本物そのものの変化に、ユウリはびっくりした。
ユウリ「うまっ!……って見たの!?」
女の子「うん!さっきアイシクル様がっ……。言っちゃだめだったかな。」
 女の子は、変化を解くと元気いっぱいに答えた。
 ある単語に、ユウリの耳がぴくりと動いた。
ユウリ「……なぁ、今アイシクルって言わなかったか。」
女の子「うん、いったぁ。アイシクル様がっ……。」
 女の子は、何かを隠している様子だった。
ユウリ「この先、良かったら教えてくれないかな。」
 ユウリは、彼女が「アイシクル様」と言っている以上ダメ元なのは分かっていた。
 まるで予想通りに、女の子はもじもじとする。
女の子「でも言ったらころされるかも……。おにーちゃん、名前は?ユウリ?」
ユウリ「何故分かったし。」
女の子「アイシクル様に言われたもん。『ユウリって男は……僕の大切な人を奪う……邪悪で冷酷……残虐な……悪魔。迷宮をさまよっているはず……出会ったら……注意しろ…………。』って。」
 ユウリはそれを聞いた瞬間、アイシクルに対する殺意がこみ上げてきた。
ユウリ「アイツ……会ったら覚えてろよ……。」
女の子「それにしてもユウリ?悪い人には見えなぁい。」
  女の子は、ユウリの周りをきょろきょろと回っては見た。
ユウリ「そんなに見なくても。俺は、ごく普通の何処にでもいる男の子です。」
女の子「確かに!……ふつーに優しそうで、マンガとか読んでそうで、ふつーにブサイクっ!」
ユウリ「お前、素直なのはいいけど大丈夫か。いつか殺されるぞ。」
  ユウリは真顔で、無邪気すぎる女の子に警告をした。
 女の子は、それを聞くと急に怖くなったのか、びくっとしてしおらしくなった。
女の子「……ごめんなさい。人と話すのなんて何だか久しぶりすぎて。ずっと、ひとりだったの。」
ユウリ「ひとり?」
シラユキ「ユキね、気がついたらここにいて……。ここに来る前に何があったのかも思い出せないでずっと………。そういえば名前教えてなかった!シラユキっていうの!ユキって呼んでぇ。」
ユウリ「シラユキ……。ユキね。分かった。」
シラユキ「ユウリは家族も友達もいるの?」
ユウリ「今は両親と離れているけど、友達と住んでいるんだ。友達もまぁ、そこそこいるかな。」
シラユキ「へぇ~。ユキ、ユウリについてくぅ!話してて楽しいもん!」
  シラユキは、ユウリにむぎゅっと抱きつく。
ユウリ「おいおい……アイシクル様に殺されるぞ?」
  ユウリは、そういいつつも頭を撫でてやった。
 シラユキは、ムスっとした顔をする。
シラユキ「アイシクル様名前の通り冷たいし。メアリーのことばっかだし。ユキがいておいて。」
ユウリ「でも今は、あまり悪口言わない方がいいと思うよ?ユキが協力してくれるなら、俺らの住む世界に連れていってあげるから。」
 それを聞いたシラユキは、喜んでとび跳ねた。
シラユキ「わぁい、わぁい、じゃあユキきょーりょくするぅ!」
ユウリ「よろしく、ユキ。」
  ユウリとシラユキは、お互いを見つめてにこっと笑った。


《続く》
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