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箱庭の図書室

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やみいろアルカディア #36 

#36 アイシクルの氷城

前回のお話。
目が覚めると、ユウリは氷のダンジョンにいた。
脱出を試みるも、いつものように空間魔法が使えない。
その後、彼目掛けて飛んできたつららには、ミライがアイシクルに誘拐された事が書いてあった。


~アイシクルの氷城 最上部~

ミライ「ん………。」
 ミライは、ゆっくりと目を開いた。瞳の先には、アイシクルの顔が映っている。
アイシクル「メアリー……大丈夫か……?」
 アイシクルは、ミライをお姫様抱っこしている状態だった。
ミライ「アイシクル……?なんか寒い………。」
 氷に包まれた空間の中で、キャミワンピ一枚のミライは体を震わせている。
アイシクル「……なら、こうしてあげる……。」
アイシクルは、ミライの体をマントで覆い、優しく抱きしめる。
ミライ「ありがとう……。ここはどこ………?」
 ミライは、辺りを見回しながらたずねる。
アイシクル「ここは、僕とメアリーだけのお城。」
アイシクルは、そう言った。
しかし、彼女の口から次に出てきたのは彼が望まぬ言葉だった。
ミライ「ユウリ……どこ………?」
その言葉を聞いた時アイシクルは、湧き出るアイツへの嫉妬と嫌悪感で顔をしかめた。けれども、ミライにはそれを見せる訳にはいかない。
 彼は、とにかく自分に気を向けてもらえればいいんだと心をなんとか抑えた。
アイシクル「……そんなことより……、僕と一緒に……。」
ミライ「う……うん。」
ミライは、突然の事に少々戸惑いながらも頷いた。
アイシクルが、ふぅっと息を吐く。
すると、息を吐いた所に氷の粒が、ダイヤモンドのようにキラキラときらめいていて空中に漂った。
アイシクル「……どう?」
ミライ「きれい………。」
ミライは、アイシクルが吹いた氷の霧にみとれる。
アイシクル「……でしょ……?ここに居ればメアリー……。君は苦しむ事だってないし、ずっと……この城のお姫様でいれるさ……。」
アイシクルが、ミライの耳元でささやく。
 ミライは、ひんやりした空気の中で、氷に包まれた空間をぼーっと眺めた。
ミライ「お姫様……。」
アイシクル「君は僕となら……、何も怖いことなんてない。自由なんだ……。今までも……そうだった……でしょ……?」
ミライ「うん……。」
アイシクル「なら大丈夫……。」
アイシクルが、ミライのほっぺにそっとキスをした。
その直後、ミライから意識が薄れ、彼女のまぶたはそっと閉じた。


《続く》
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