箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #87 

#87 逆行する時と漆黒の刺客

ジグマ「戻す……。俺が小さい頃、おじいちゃんから譲ってもらった懐中時計(この)『デクス・エクス・マキナー』で……。」
ジグマは、瞳を閉じ意識を集中させた。彼は、自らの腕に力の波動が流動となり、懐中時計に集まるじわじわとした感覚がした。
同時に、懐中時計の中心部につけられたコアが光り出す。やがてそれは、稲光を発し彼の腕に纏う。更に力を送り続けるとそれは激しさを増し、彼全体を飲んでしまいそうにもなっていた。
そして力を最大限に引き出した時、彼は腕をめいっぱい前に伸ばす。
ジグマ「時の歯車よ廻れ!レトルグラストラーレ・ウンドゥーネ!」
ジグマが呪文詠唱すると、懐中時計に溜まったエネルギーが光の膜となり放出される。
すると、ガレキの山が持ち上がり、みるみるうちに元通りになっていく。
エメラルド「やったぞ!」
ちょこぽよ「ですね!」
エメラルドとちょこぽよは、ニコッと微笑みあった。
ジグマ、エメラルド、ちょこぽよは、研究室の入口の方へと歩いていった。
エメラルド「さてと、外へ出るか。」
エメラルドがそう言って、ドアノブに手をかけた時。
?「────……それは……させぬぞ………。」
またもどこからか、低い声が聞こえる。
ちょこぽよ「うっ……なんか……ねむた………。」
それと同時に、三人は強い眠気に襲われ、地面に倒れてしまう。
エメラルド「くそっ………メモを………。」
三人は、そのまま眠りこんでしまった。
床に落ちて割れたフラスコの中からは、どす黒くどろっとした液体が流れ出ている。そこからまた、黒く淀んだ気体が立っていた。

~一方、地上では……。~

こちらは、個々の無事を確認していた。
ベルベット「こっちは無事だ……。しかし、このままじゃあ飯も作れねぇよ。食材もガレキの下だしよ……。」
ベルベットは、若干愚痴っぽく言った。
シシャモは、指で数を数えていた。
シシャモ「これで、とりあえず全員……じゃなかったわ。エメとジグマだな、後は。」
黒猫魔「まだ研究室にこもっているのでしょうか。」
黒猫魔がそう言っている間に、リオンはタロットを引いた。
リオン「彼らは今、何者かによって眠らされている模様……。そして恐らく、これからその犯人が、そのスパスについた『ディアナシステム』のコアを奪いに……。」
銀月「なっ。この銃の。まだ伏線回収出来ていないのに。」
銀月は、思わず『ディアナシステム』のコア……銃についた輝石を手で覆い隠した。
その時だった。
?「───その『ムーンライト・トパーズ』……頂くぞ……。」
銀月「!」
銀月は、声がする方へと銃弾を放った。
銃声が鳴った後、辺りは沈黙に包まれる。
シシャモ「こんな時に何様だ……。」
シシャモは、武器を構え突如聞こえてきた声に問うた。
すると、漆黒を纏った一人の男が現れた。

《続く》


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category: Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #86 

#86 狂と凶の実験結果

ちょこぽよ「いやぁ……取り乱してしまってすみません。どーも、ちょこぽよです。」
ジグマ「俺はジグマですー。よろしくー。……w」
ジグマは、どうしてもちょこぽよのTシャツが気になっていた。
それをじーっと見ていると。
ちょこぽよ「オシャレでしょ?」
ちょこぽよが、Tシャツを彼にみせつけてきた。
ジグマ「う、うん……。」
エメラルド「おまいらが叫ぶせいで前回いい所で切れなかったじゃねーかバーロー……。」
エメラルドは、若干イライラしている様子だ。
ちょこぽよ「あぁっ、ごめんなさいぃ……。」
それを見たちょこぽよ。すぐさま頭をぺこぺこと下げた。
エメラルド「別にいいんだよ……。」
エメラルドは、やれやれと語尾をかすめて言った。
ジグマ「で、エメ?そのさっきの現象が、何かに関係あるの?」
ジグマが質問すると。
エメラルド「よくぞ聞いてくれた!」
エメラルドは、白衣をひるがえし、キメ顔キメポーズでジグマの方を指差した。
更に彼は、テンションを上げてこう続けた。
エメラルド「災厄をもたらしし魔兎の黒き粉と、凶竜の忌み嫌われた遺伝子……二つを交わらせることにより、きっとこの騒動は解決する!…………」
しかし、決めゼリフを吐いた後だ。そこには、ジグマのなんともいえない冷たい視線が待っていた。
ジグマ「つまり……リリィとあいつの浮気その他もろもろを認めろと……?」
その瞬間、エメラルドから冷や汗がどわっと出る。
エメラルド「いや、そういう訳じゃないんだ……。そうせざるを得ないとかいう方が……。」
ジグマ「ふざけるな!俺はリリィの為に一緒に付き合ってやってるんだ!この騒動が済めば、リリィとは復縁したいとも思ってる……。なのに、エメまであいつらの援助をする気かよ!!」
ジグマの怒鳴り声が、暗い研究室内に響く。
エメラルド「落ち着けって……。ジグマ、俺も正直あいつらには呆れてるんだよ。おまけにこんな騒動を巻き起こしやがって……。一緒にいる身のことも考えろよ。」
エメラルドは、説得するつもりが、だんだんと口調もきつくなり、自らも愚痴を吐いていた。
ちょこぽよ「(ここは入らない方がいいな……。)」
ちょこぽよは、目をも背けていた。
ジグマ「…………。」
エメラルド「…………。」
ジグマもエメラルドも、お互いしかめっ面のまま黙り込んでいる。
場は重い空気と沈黙に包まれ……少し経った時だった。
?「────それは世界を滅ぼすことになるであろう…………。」
どこからか、野太く低い声が聞こえる。
すると突然、爆発音と共に天井がもろもろと崩れ落ちてゆく!
エメラルド「危ないっ……!」
エメラルド、ジグマ、ちょこぽよはさっきまでの空気はどこやらか。一目散に、天井の崩れていない方……研究室の奥に逃げる。
一番奥まで逃げた末、目前で崩落は止まる……。
ちょこぽよ「危なかったぁ……。」
ちょこぽよは、胸に手を当てた。彼の心臓は、シャツの下から飛び出そうになっている。
エメラルド「でもよ、どうするんだこれ……。」
三人の目の前には、人力ではどうにもならなさそうなガレキの山。と、いうより壁。まさしく生き埋め状態である。
エメラルドとちょこぽよは、諦めていた。
しかし、ジグマはここぞと、腕にはめていた懐中時計を前に出した。
エメラルド「ジグマ、何をするつもりだ?」
ちょこぽよ「……?」
二人には、彼が何をしようとしているのか分からなかった。


《続く》

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #85 

#85 狂と凶の遺伝子(サンプル)

~Vierge♀Cendrillon 地下研究室~

地下研究室では、外の様子を知る由もないまま、エメラルドが実験をしていた。
その隣では、ジグマがその様子をじーっ……と見ている。
エメラルド「これが今の魔兎(リリィ)が撒き散らしている鱗粉。」
エメラルドは、フラスコに入っている黒い粉を指差す。
ジグマ「ふむ……。」
エメラルド「で、これが凶竜(グレン)からこっそり採取しておいた遺伝子を液体にしたものな。」
エメラルドは、今度は無色透明の液体が入ったビーカーを持って言った。
ジグマ「魔兎の出した黒い粉と凶竜から採取した遺伝子……それが何か関係あるの?」
ジグマは、何か因果がありそうとは思いつつも、やはりそれが何かは分からなかった。
エメラルド「見てろよ……ほれ。」
エメラルドがそう言いながら。黒い粉の入ったフラスコの中に、ビーカーに入った液体が注がれる。
黒い粉と無色透明の液体が混ざり、最初は単純に黒く澱んだ液体になった。
しかしエメラルドが、フラスコをしばらく振っていると。
最初は禍々しい感じの紫に、次には燃えるような赤に、その次にはとろけるような薄桃色、最後には、綺麗に澄んだ青い液体になった。
ジグマ「それが……何?」
ジグマには、やはり意味が分からなかった。
次にエメラルドは、シャーレに入った黒いスライム状の物質を取り出した。
エメラルド「そしてこの液体を、銀月達が街で採取したこのサンプルにかける。」
フラスコの中の青い液体が、スポイトを通じシャーレに入れられる。
すると、シャーレの中が光り出す。
ジグマ「?」
ジグマは、それをじっと眺めている。そのうちに、シャーレの中から手品のように白い鳥が出てきた。
ジグマ「凄いな……。」
エメラルド「だろ。で、試しに実験してみたんだよ……。もしも凶竜の(この)遺伝子を、かけたら街に蠢く奴らがどうなるかって。……ちょこぽよ君ー!」
エメラルドがそう言うと、オランジェットを口にくわえ、手にも持っている中性的な人が現れた。着ているTシャツには、「ちょこぽよ!」とゆるい雰囲気の文字で描かれている。
ちょこぽよ「どーも、こんにちはぁーーっ!」
ちょこぽよは、オランジェットを持った腕をくの字型に、片腕は頭の上、もう片腕はおへそ当たりに構えてポーズをとった。
ハイテンションな彼につられ、ジグマも両腕を上に振り上げて、
ジグマ「こんにちはぁーっ!」
と、クマが出没したかのような勢いで挨拶をした。
ちょこぽよ「……んぎゃぁあああああああ!!クマぁああああああ!?」
ちょこぽよの画は、例えるならば“ムンクの叫び”と化した。
ジグマ「クマじゃなぁあああああああい!!」
それに対抗して、 ジグマも叫ぶ。
エメラルド「二人とも落ち着けよ……。」
エメラルドは、耳を塞ぐのであった。

《続く》


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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #84  

#84 廃墟の鬼畜なセ○ハラ
~荒廃したルナリア~
    魔兎が暴れる荒廃した街並みに、また一人冒険者が足を踏み入っていた。
    ところどころにダメージが残る黒ずくめのコート、ベルトの両脇には長剣を装備。その漆黒の髪には、キリリとした瞳が映える。そして鼻、口元を覆うマフラーは動きに合わせひらひら踊る。
男「この街に、あの結界を破るムーンライト・トパーズの気配がする……。それにあの化け物は……。」
   男は、遠くで暴れている魔兎の元へ向かった。
~Vierge♀Cendrillon ギルド跡~
エリィ「皆さん……大丈夫ですか………?」
    エリィは、ガレキの中から姿を見せると、辺りをきょろきょろと見渡した。
リン「ガード……ギリギリいけた……。しかしこのギルド自体のガードシステムどうしたかにゃ……。」
    リンは、自らのりんごあめ杖についた砂ぼこりを払う。
黒猫魔「きっと狂っていたんデスヨ、どんな有力なチートシステムでもバグはつきものです。」
    黒猫魔は、どこか妖しい笑いを見せながら出てきた。
    その後も、ギルドにいたメンバー達が次々とガレキの中から這い出た。
    シシャモは、今回のリーダーとして人数確認を取る……。
シシャモ「ひぃ、ふぅ、みぃ──────。……あれ、エメとジグマは?」
    しかし、二人欠けていたようだ。
    そこへリオレットが、こう言ってきた。
リオレット「あの二人なら、地下の研究室に……。」
リオン「……もしガレキで出口が塞がれていたら……まずいな。」
    リオンも、いつも以上に慎重な声調子である。いや、彼にとってはリリウムの調子がおかしくなり始め、「THE TOWER」の(あの)カードばかり出るようになってから気が休まらない日々が続いているのだが。
妖猫「持ち上げる……。」
    妖猫は、か細いその腕を震わせながらガレキを持ち上げようとする。
モモ「無茶よ……!こんなガレキの山を一人でどけるなんて……。」
    モモは、妖猫を止めようとする。
ももか「お姉様。」
モモ「何っ……てどこ触ってるのよ変態鬼畜!」
    モモの豊かな胸は、ももかの巧みな手の動きによって、皿の上のプリンのように揺れていた。
    ももかは、にやけながらモモの胸を揉み続ける。言葉を添えて……。
ももか「貴女が私より求める凶竜も、あの魔兎や淫魔と交わる程のとんだ変態ちゃんなのよ?このくらい別にいいじゃ───」
 モモ「…………。」
    その瞬間、モモの前からももかが吹き飛ばされる。
   ももかは、ガレキの中に突っ込んでいった。
ももか「おねえざま……ぴどい………。」
   ももかの全身の骨が、ピキっとひび割れを起こした。
モモ「ゴラァ……。だからセクハラするな……、そして勝手に人の竜にこれ以上悪いイメージつけるんじゃない……中の人も可哀想だろうがぁ…………。」
   真っ黒なモモの影が、ガレキの外からももかに迫ってくる……。
ももか「嘘……まさか殺すなんていわないよね、お姉様?」
「ピギャァアアアアアア………。」
ライジン「今何か聞こえなかったか?」
銀月「さぁ……。」
《続く》

category: とりあえず・・・新しいの?

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