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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #83 

#83 一時退避
    それから、メンバー達は調査報告とステータス回復のために一旦ギルドに戻ることにした。
~Vierge♀Cendrillon ギルド~
エリィ「犠牲者もそんなに出たのですね……御愁傷です……。」
銀月「はい……。」
   ギルド内は静かであった。
   と、いうのは嘘で。パリィン、と音を立てて窓ガラスが割れる。
ライジン「こらっ!他人のギルドを壊すなぁ!」
   ライジンは、喝を入れた。
    ももかは、あかんべーと舌を出す。
ももか「誰かが避けるから悪い。」
    ガラスを割ったのは彼女だが、全く罪の意識がない。
    それを眺めて鳴く猫たち。
リン「あーぁ。」
黒猫魔「またトンデモにゃいのが……。」
妖猫「にゃー……。」
   癒しの猫組に、ニューフェイスが加わっている。名前は妖猫。
    ライジンはその中で、エリィに向かって頭を下げる。
ライジン「すいません……弁償させますので……。」
エリィ「いえいえ。しかし“鬼畜ゆめ”であってもこの魔兎対策強化ガラスを割ってしまうとはねー……。」
   エリィは、いちいちリアクションが大きいキャラに似つかない苦笑いをした。
    その時、彼女の背後にももかが迫ってきた。
ももか「すごいだろー?」
    ものすごいドヤ顏で。
エリィ「ひゃっ!?」
    エリィは、その形相から溢れる謎の狂気に身体が押される。
ライジン「くらぁっ!!!」
    ライジンは、投げ縄をももかに向かって投げる。
    縄はももかに命中し、彼女の身体を拘束する。
ももか「ぎゃ。」
ライジン「ぎゃ。じゃないだろ……?」
   ライジンは、嵐の前の微笑みをももかに向かって見せる。
   ももかは、平気そうな顔をしている。しかし、その指先は若干震えていた。
   それもまた、猫達は傍観していた。
妖猫「怯えてる………。」
リン「狂気者も素直ねー……。」
黒猫魔「まるで昔のリリィさんとジグマさん……は違うか。」
    黒猫魔は、自分の側にいるジグマの方を見た。
ジグマ「あいつは言う事全然聞かないね……。でも、あんな姿はもう見たくない。今は元の彼女に戻って、魔兎騒動も収まれば……」
    ジグマが、セリフを言っている最中のことだった。       
    突然、倒壊音と共に上からガレキが降りかかってくる!
「ぎゃぁあああああああ……!」
   皆、なす術もなく瓦礫の下敷きになった。
《続く》
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category: Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #82 

#82 祈りの雷光、光線の刃
   ライジンと銀月は、魔兎の攻撃を華麗にかわす。
銀月「それっ……!」
   と、同時に銀月は体勢を整え、銃弾を魔兎に向けて乱射する。
魔兎「グギャッ……?!」
   魔兎は、突然の攻撃にひるむ。が、その後すぐに地を引っ掻き回すその姿は、ダメージを受けた様子がない。
銀月「さすが魔兎状態……。しかもこのデカさじゃただ撃ちまくっても急所には当たらず弾の無駄……っと。」
   銀月は、銃についているダイヤルを回す。
(散弾銃にダイヤルなんて付いてないよ?という方。これは何でもありのL†Wカスタムなので大丈夫だ、問題ない。)
   その間に魔兎の背後では、楓とるかたこがそれぞれの杖を交差させていた。
楓「今使って……成功するかなぁ。」
るかたこ「やってみないと分からないよ。けれど、煉きゅんの分まで頑張らなきゃね……。」
   楓とるかたこは、お互いの瞳を合わせた。
   そして、杖を交差させたまま天に掲げる。そして二人は、こう叫んだ。
『ルミナスウィッシュ・サンダーボルト!』
    すると真っ黒な雲に、真っ白な稲光りが走る……。
    一方、こちらは。
ライジン「うわぁ……これももかがいた方が正解だったかも……。」
   ライジンが魔兎に捕らわれ、宙ぶらりんで今にも魔兎のお口の中に入りそうになっていた。
   彼は目が虚ろになり、もう生きることを諦めかけていた。
   ピシャーン……!音を立て、まばゆい光を放つ稲妻が魔兎に落ちる。
魔兎「グギャァアアアアア………!」
   魔兎は、声を上げて地面に倒れこむ。もがいているが痺れで動けない様子だ。
楓「よし!」
るかたこ「当たったぁ♪」
   攻撃が見事に決まった楓とるかたこ。お互い笑顔でハイタッチした。
ライジン「!?」
   ライジンが次に瞳を開いた時。そこには、ももかがいた。
ももか「私のために振り回されるのに、何死亡フラグ立ててるのさ。」
   彼女は、にっ、と口を歪ませ微笑んでいた。
ライジン「お前……すまない……。」
   ライジンは、申し訳なさげに立ち上がった。 
   そうしているうちに、真っ黒な巨体がむくっと起き上がる。魔兎の方も痺れが和らいだようだ。
ライジン「来るぞっ!」
ももか「喰らえ、レーヴァテイン!」
   ももかは、緋色の剣を魔兎に向かって振りかざす。真っ赤な刃先から出る幾多ものレーザーが、魔兎の黒い体を分断する。
   魔兎は、輪切りタマネギのように薄くスライスされた。赤黒くも生々しい、鮮血の洪水を流して。
ライジン「……やったな!お前、やる事滅茶苦茶だけどまさか魔兎を倒すとは!」
   それを見たライジンは、ももかを強く抱きしめ激励した。
ももか「離せっ……こら……っ!」
   ももかは、手足をバタバタさせ少し鬱陶しがっている。
楓「やりました……ね。」
るかたこ「はいっ。これでルナリアは救われましたねっ!」
   楓とるかたこも、笑顔で勝利に浸っていた。
   一方、銀月は。
銀月「案外、あっさり……。りりしゃ……。」
   ルナリアを壊滅しもなお暴れていた魔兎……。けれど、我らの自由なギルドマスター。その死に対して喜ぶべきなのか、それとも哀しむべきなのか、非常に複雑な心境であった。
《続く》

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Vierge♀Cendrillon〜ようこそ僕らの闇堕ちギルド〜 #81 

#81 ももかの保護者

るかたこ「危ないっっ!!」
魔兎の巨大な前足が、こちらに向かって地面に打ち付けてきた。
楓「ふぅ……危ない……。」
間一髪魔兎の攻撃を避け、砂ぼこりの中から姿を見せるメンバー達。
しかし。
銀月「なっ………!」
銀月は、目を見開いた。
魔兎の足元には、紅い液体が飛び散っているではないか。しかもそれだけではない。前足の下からは、まるで助けを呼ぶかのように腕が出ている。
るかたこ「また死人がっ……!?」
楓「いつの間に……っ。」
るかたこと楓も動揺していた。
ももかは、人の不幸は蜜の味と言わんがばかりに、空中でケラケラと笑っている。
ももか「あー楽しいっ。だから言ったのにぃ……。お次は誰かなぁ……!」
銀月「………っ。」
次の瞬間、銃撃音が鳴り響く。
ももか「ぎゃっ。」
それと同時にももかは、空中から墜落する。
銀月「っはぁ……っはぁ……っ!」
銀月は息を荒ぶらせながら、銃を下ろした。
楓「銀月さん……。」
るかたこと楓は、それを背後でただ眺めているしかなかった。
と、思いきや。
?「ふぅ……危ない危ない。大丈夫か?」
男が、ももかの墜落地点から起き上がった。
ももか「助かったぁ……。」
ももかも、墜落地点からむくっと起き上がる。
るかたこ「生きてた……。」
楓「ほっ……。」
るかたこと楓の口からは、ため息が出た。
銀月「はぁ……。」
銀月は脱力し、銃をその場に落としてしまう。
それを見た男は、こっちを向いて謝ってくる。
男「うちのももかがどうもすみません。俺の保護監督責任の欠如で皆様を巻き込んでしまった為に……。」
銀月「いえいえ……こちらこそ、ついカッとなってしまって……。」
銀月も、さっきももかを撃ち殺そうとしてしまった事を詫びた。
男「こんな状況だし、子供のイタズラにカッとなってしまうのも仕方ないこと。それと俺、ライジン。よろしくな。」
銀月「私は銀月。よろしくお願いします。」
ライジンと銀月は、お互いそばに行き握手を交わす。
ももか「ライジン……。ちぇっ。楽しんでいたところなのに。」
ももかは、どこか不満げな様子だった。
ライジン「……ももか、お前は逃げろ。」
ライジンは、ももかに強い眼差しを向けた。
ももか「えー……。」
ライジン「こいつはどんな強力なモンスターよりも危ない、お前だけでも早く!」
そこへ、魔兎がスライディングして入ってきた。
ももかとライジン側、それぞれ風と砂ぼこりを真に浴びる。
ももか「ぎゃっ……!」
ライジン「だから早く……。」
ももか「……ちゃんと生き残ってよね。」
ももかはそう言うと、その場から姿を消した。
銀月「さて、やりますか……。」
楓「はいっ……。」
ライジン「ももかの為にもな……。」
るかたこ「何よりルナリアの平和の為に!」
四人は、巨大な黒い影の前でお互いにうなづいた。
そこへ、魔兎の手が襲いかかってくる。
ライジン「来るぞっ……!」


《続く》

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Vierge♀Cendrillon〜ようこそ僕らの闇堕ちギルド〜 #80 

#80 なんたって“鬼畜ゆめ”

そこには目を紅く光らせ、狂ったような笑みを見せる少女がいた。白いフリルをあしらった、鮮血のような紅のドレスが、彼女から発せられる狂気をより引き立たせている。
銀月「こりゃ危険人物フラグだー……モモなら、今魔兎と闘っているはずだよ……。」
銀月は、こんな時に魔兎リリウム以外の厄介者はごめんだと思っていた。
それは、周りも、今この話を読んでいる方々も、恐らくそうであろう。
ももか「ぬははー。そーなのかー。私ももか!周りには知られていないけど、あのモモおねーさまの妹なんだぁ。w」
ももかは、無邪気な笑みを見せている。
銀月「あ、あぁ……。」
銀月は内心、今は帰ってくれと思っていた。
ももか「何冷めた顔してるのー。こんな時にこそ笑顔だよっ♪」
ももかは、にっと口を開けて歯を見せる。
銀月「確かに。それは言えるね。」
銀月は、ももかの言ったことは理解できるが、今は面倒事起こさないでくれと思っていた。
その横で、シンは小さく震えていた。
シン「気付いてると思うがこいつ……“鬼畜ゆめ”だよ……。」
Fluflyも小声で。
Flufly「知ってるんよ……。おおっぴらに人食いはしないがリリウム並にヤバいやつでしょ?」
楓も話に加わって。
楓「ルナリアってそんなヤバいやつの集まりなの……?変人の集まりとは聞くけど。」
そして、斬識も。
斬識「“鬼畜ゆめ”くらいルナリアで生きるには必要な知識だよ……面倒な事にならなければいいが……。」
煉までも。
煉「で、どうなるの……?」
不安げになる者たちのひそひそ話は、いつの間にか大きな井戸端会議へと化していた。
ももか「ねぇ?何話してるの?私のウワサ?」
更にいつの間にか、ももかが輪の中心に入っていた。手には、導火線に火のついた爆弾を持っている……。
るかたこ「危ないっ!」
るかたこがそう叫んだ瞬間。
ちゅどーん☆と、音を立て爆弾は爆発。その後、桃色の煙をもくもくとたてる。
楓「何……。」
煉「げほっげほっ……。」
煙のせいで咳こむメンバー達。
シン「…………!斬識っ!?」
シンの目の前には、パーツが所々欠損し、焼けているという、無惨な姿となった斬識の首が転がっていた。恐らく爆発に巻き込まれたものであろう……。
他のメンバーも、それを見て動揺せずにはいられなかった。
Flufly「あああ……殺人ですよっ!」
その中でもFluflyは、両手を抱えて慌てている。
ももか「人死んじゃったのかー。まぁいいやー。」
ももかは、ヘラヘラと笑った。
その態度に銀月が、カチンとくる。SPAS-15の銃口が、ももかに照準を合わせられる。
銀月「まぁいいや……じゃないでしょ。こんな時に、いや、こんな時じゃなくても。人殺しが、お前の顔もこれで………。」
煉「銀しゃ落ちついて!」
煉はそう言いつつも、震えが止まらないまま手も足も出すことが出来ず、見ているしかなかった。
ももかは、ニコニコと笑っている。
ももか「なーに怒ってるの?背後にはもう、魔兎がいるのにな……。」
銀月たちは後ろを向いた。すると、さっきまでは割と離れた位置にいたはずの魔兎が、すぐ近くでヨダレを垂らしているではないか。

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