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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #56 

#56 リリウムのお部屋。

前回のお話。
煉は、るかたこから貰ったコンテストのビラをリリウムに渡す。
リリウムは、出る気マンマンなものの……
リオレットは震えていた。何があった(
その後も、ギルド内からいくつか参加希望が判明するのであった。


~ギルド内2F リリウムの部屋にて~

 カラスも眠る真夜中のこと。
グレン「んっ………。」
グレンは、こっそりとリリウムの部屋を覗いていた。
 ギルド内2階には、各ギルドメンバーの部屋がギルマス居室の他にもちゃんとあるのだ。
そこを覗くとリリウムは、ぐっすりと眠っている様子だ……。
その事を確認すると、彼は部屋へと入っていく。
 部屋へ入るや、抜き足、差し足、忍び足……。
 コツン……。
グレン「なっ……。」
小さな音を立て、足元に何かが当たる。
指先から小さな炎を灯し、足元を照らす。するとそれは、人間のものらしき骸だった。
しかもそれは、ひとつだけは無いようで。彼はその灯を、前へ向けてみることにした。
グレン「これはひどい……。」
 グレンは、部屋の全貌に思わず口が開いた。
 薄暗い闇から浮かびあがったのは、骸や骨がごろごろと床に散乱した部屋の実態。中には、可愛らしいぬいぐるみなども置いてあったものの、やはり骨と一緒に床に散乱している。まさしく散らかり放題だ。
骨を踏んでつまずいたり、音を立てたりしないよう細心の注意を払う……。
奥の方に進むと、骨で足首が埋もれる状態に。
グレン「……………。(リリウム様……、ギルマス居室といい、こっちの部屋といい……。流石にこれじゃあごみ屋敷じゃありませんか。起きたら片付けさせるぞ……。)」
そう思いつつ、次の歩へ進むと。
グレン「うわっ!」
グレンは、ずるっと滑ってしまった。
 骨がガラガラと音を立て、雪崩を起こす。
彼がマズイ、と思った瞬間。リリウムのおどろおどろしい声が聞こえてきた。
リリウム「グ~レ~ン~………っ。」
声は後ろからした。
グレン「リリウム様、後ろにいるのか。」
リリウム「りりの部屋に入って何しようとしてたの……?」
闇夜に光るリリウムの瞳。
グレン「うえっ……!」
グレンの背後に、ぴとっと冷たい触手が触れる。それは、そのままにゅるにゅると彼の身体に巻き付いていく。
 ……はずだったのだが。
グレン「リリウム様、謝るので落ち着いて。」
逆に、グレンがリリウムの背後で肩をそっと叩いていた。
リリウム「ぐぁ……っ!何この下種生物…………!」
 リリウムは興奮している。
グレン「まぁ……いいだろ?ただ…………心配だったからさ……。」
 グレンは、今とっさに考えた言い訳を繰り出した。
リリウム「変な心配はいらないの……馬鹿。」
 リリウムは、むすっとしていたものの若干効いている様子だ。
グレン「それとリリウム様……。明日は俺も手伝うし部屋の掃除をしようか。」
リリウム「りりが部屋で人喰った後……捨てるの?」
 リリウムは、グレンの目を見つめて言う。
グレン「えっ。よく捕まってないなそれで。(あとジグマも他メンバーもよく気付かなかったなっ!?)」
 グレンは、まさかの証言に色々な意味で驚いていた。また、引いてもいた。



《続く》
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やみいろアルカディア #37 

#37 アイシクル出現

前回のお話。
ミライが目を覚ますと、そこは氷に包まれた空間。目の前には、アイシクルがいた。
アイシクルは、何かに誘い込むようにミライに優しくしたのであった。

~氷のダンジョン~

その頃、ユウリは氷のダンジョンの中を駆け回っていた。
次から次へと襲いかかる、大量のワナをかわしながら。
ユウリ「うわっ。ワナしつこいいい加減にしろっ!」
 ユウリは、1人で愚痴をこぼす。
それでも、彼女(ミライ)救済のために走る。何か嫌な予感がした上、何よりも彼女を救って早く帰りたい。
そのままワナをかわしてしばらく走っていると、階段がすぐ近くに見えた。
彼は、やっとだ……と少し気が緩む。
ガシャン!
ユウリ「…………!」
目の前に突如、降りてきた柵。見たところ、特に階段に回り道は無さそうだ。階段への道を封じられてしまった。
ユウリ「くそ……このまま出るなと………?」
?「お前など……死ねば……いい……。」
そう声が聞こえると、ミライと同じようなツギハギメイクをした、10歳前後に見える子供が現れた。どこかで見たようなツギハギウサギのずきんを頭に被り、パステルでポップなマントをその身に纏っている。
ユウリ「初対面の人に死ねとはね。」
 ユウリは、礼儀がなってないガキが居るわと半分馬鹿にした目で子供を見た。
 その子供は、少々不機嫌な様子だ。
子供「お前の魔法……封じても……よくもここまで……来れるとは……。」
ユウリ「さては、このダンジョンに連れ込みワナを仕掛けてたのはお前だな?」
子供「お前こそ……。僕のメアリー……奪ったのに……。見返りと……して……足りないくらい……。」
 ここで、ユウリは彼の正体に気づく。
ユウリ「みーちゃん……。もしかしてお前がアイシクル?」
アイシクル「気づくのが……遅い……。」
アイシクルは、今は無理して感情を抑えているようにも見えた。
ユウリ「アイシクル……。俺は、お前のみーちゃんを奪ってはいない。あと、みーちゃんが誰と付き合うかなんて彼女の自由でしょ?」
ユウリは、理性的な面も交えてアイシクルに語りかける。も。
アイシクルは、それに対して納得出来るはずもない。その言葉を聞いた瞬間、彼は邪気を身体中から発する。
アイシクル「お前……許さない……。」
 邪気に包まれているアイシクルの目は、鋭くも一点を見つめている。
 戦いを察知したユウリは、拳を握りしめて臨戦体制をとる。
ユウリ「こんな所でボスバトルか。まぁこれ以上ワナに付き合うのも面倒だし……。……ってあれ。」
いざ戦いが始まるかと思った。が、アイシクルの姿は気配共々さっぱりと消えていた。
 ユウリは、何処かから不意討ちされるかもしれないと、しばらく様子をうかがう。
 しかし、柵の向こうも手前も上からも下からも、何かが起こることは無かった。
ユウリ「……なんだ、ケンカだけ売って退いて弱虫か。この柵もよく見たら、鉄に見せかけて氷柱で出来てるじゃん。」
彼は、氷柱をつんつんとつついた。指先から黒い炎を出して氷を溶かすと、柵の向こうへひょいとすり抜けてしまった。
ユウリ「封じられたのは空間魔法だけだったか。光闇魔法は普通に使えたし充分。」
そして彼は、階段を上がり道を進んだ。


《続く》

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