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箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #56 

#56 リリウムのお部屋。

前回のお話。
煉は、るかたこから貰ったコンテストのビラをリリウムに渡す。
リリウムは、出る気マンマンなものの……
リオレットは震えていた。何があった(
その後も、ギルド内からいくつか参加希望が判明するのであった。


~ギルド内2F リリウムの部屋にて~

 カラスも眠る真夜中のこと。
グレン「んっ………。」
グレンは、こっそりとリリウムの部屋を覗いていた。
 ギルド内2階には、各ギルドメンバーの部屋がギルマス居室の他にもちゃんとあるのだ。
そこを覗くとリリウムは、ぐっすりと眠っている様子だ……。
その事を確認すると、彼は部屋へと入っていく。
 部屋へ入るや、抜き足、差し足、忍び足……。
 コツン……。
グレン「なっ……。」
小さな音を立て、足元に何かが当たる。
指先から小さな炎を灯し、足元を照らす。するとそれは、人間のものらしき骸だった。
しかもそれは、ひとつだけは無いようで。彼はその灯を、前へ向けてみることにした。
グレン「これはひどい……。」
 グレンは、部屋の全貌に思わず口が開いた。
 薄暗い闇から浮かびあがったのは、骸や骨がごろごろと床に散乱した部屋の実態。中には、可愛らしいぬいぐるみなども置いてあったものの、やはり骨と一緒に床に散乱している。まさしく散らかり放題だ。
骨を踏んでつまずいたり、音を立てたりしないよう細心の注意を払う……。
奥の方に進むと、骨で足首が埋もれる状態に。
グレン「……………。(リリウム様……、ギルマス居室といい、こっちの部屋といい……。流石にこれじゃあごみ屋敷じゃありませんか。起きたら片付けさせるぞ……。)」
そう思いつつ、次の歩へ進むと。
グレン「うわっ!」
グレンは、ずるっと滑ってしまった。
 骨がガラガラと音を立て、雪崩を起こす。
彼がマズイ、と思った瞬間。リリウムのおどろおどろしい声が聞こえてきた。
リリウム「グ~レ~ン~………っ。」
声は後ろからした。
グレン「リリウム様、後ろにいるのか。」
リリウム「りりの部屋に入って何しようとしてたの……?」
闇夜に光るリリウムの瞳。
グレン「うえっ……!」
グレンの背後に、ぴとっと冷たい触手が触れる。それは、そのままにゅるにゅると彼の身体に巻き付いていく。
 ……はずだったのだが。
グレン「リリウム様、謝るので落ち着いて。」
逆に、グレンがリリウムの背後で肩をそっと叩いていた。
リリウム「ぐぁ……っ!何この下種生物…………!」
 リリウムは興奮している。
グレン「まぁ……いいだろ?ただ…………心配だったからさ……。」
 グレンは、今とっさに考えた言い訳を繰り出した。
リリウム「変な心配はいらないの……馬鹿。」
 リリウムは、むすっとしていたものの若干効いている様子だ。
グレン「それとリリウム様……。明日は俺も手伝うし部屋の掃除をしようか。」
リリウム「りりが部屋で人喰った後……捨てるの?」
 リリウムは、グレンの目を見つめて言う。
グレン「えっ。よく捕まってないなそれで。(あとジグマも他メンバーもよく気付かなかったなっ!?)」
 グレンは、まさかの証言に色々な意味で驚いていた。また、引いてもいた。



《続く》
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category: Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~

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やみいろアルカディア #37 

#37 アイシクル出現

前回のお話。
ミライが目を覚ますと、そこは氷に包まれた空間。目の前には、アイシクルがいた。
アイシクルは、何かに誘い込むようにミライに優しくしたのであった。

~氷のダンジョン~

その頃、ユウリは氷のダンジョンの中を駆け回っていた。
次から次へと襲いかかる、大量のワナをかわしながら。
ユウリ「うわっ。ワナしつこいいい加減にしろっ!」
 ユウリは、1人で愚痴をこぼす。
それでも、彼女(ミライ)救済のために走る。何か嫌な予感がした上、何よりも彼女を救って早く帰りたい。
そのままワナをかわしてしばらく走っていると、階段がすぐ近くに見えた。
彼は、やっとだ……と少し気が緩む。
ガシャン!
ユウリ「…………!」
目の前に突如、降りてきた柵。見たところ、特に階段に回り道は無さそうだ。階段への道を封じられてしまった。
ユウリ「くそ……このまま出るなと………?」
?「お前など……死ねば……いい……。」
そう声が聞こえると、ミライと同じようなツギハギメイクをした、10歳前後に見える子供が現れた。どこかで見たようなツギハギウサギのずきんを頭に被り、パステルでポップなマントをその身に纏っている。
ユウリ「初対面の人に死ねとはね。」
 ユウリは、礼儀がなってないガキが居るわと半分馬鹿にした目で子供を見た。
 その子供は、少々不機嫌な様子だ。
子供「お前の魔法……封じても……よくもここまで……来れるとは……。」
ユウリ「さては、このダンジョンに連れ込みワナを仕掛けてたのはお前だな?」
子供「お前こそ……。僕のメアリー……奪ったのに……。見返りと……して……足りないくらい……。」
 ここで、ユウリは彼の正体に気づく。
ユウリ「みーちゃん……。もしかしてお前がアイシクル?」
アイシクル「気づくのが……遅い……。」
アイシクルは、今は無理して感情を抑えているようにも見えた。
ユウリ「アイシクル……。俺は、お前のみーちゃんを奪ってはいない。あと、みーちゃんが誰と付き合うかなんて彼女の自由でしょ?」
ユウリは、理性的な面も交えてアイシクルに語りかける。も。
アイシクルは、それに対して納得出来るはずもない。その言葉を聞いた瞬間、彼は邪気を身体中から発する。
アイシクル「お前……許さない……。」
 邪気に包まれているアイシクルの目は、鋭くも一点を見つめている。
 戦いを察知したユウリは、拳を握りしめて臨戦体制をとる。
ユウリ「こんな所でボスバトルか。まぁこれ以上ワナに付き合うのも面倒だし……。……ってあれ。」
いざ戦いが始まるかと思った。が、アイシクルの姿は気配共々さっぱりと消えていた。
 ユウリは、何処かから不意討ちされるかもしれないと、しばらく様子をうかがう。
 しかし、柵の向こうも手前も上からも下からも、何かが起こることは無かった。
ユウリ「……なんだ、ケンカだけ売って退いて弱虫か。この柵もよく見たら、鉄に見せかけて氷柱で出来てるじゃん。」
彼は、氷柱をつんつんとつついた。指先から黒い炎を出して氷を溶かすと、柵の向こうへひょいとすり抜けてしまった。
ユウリ「封じられたのは空間魔法だけだったか。光闇魔法は普通に使えたし充分。」
そして彼は、階段を上がり道を進んだ。


《続く》

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Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #55 

#55 コンテストのお知らせ

前回のお話。
楓と煉はギルドに到着。
出迎えたギルマスはなんと、呪われて竜になっていた。
が、結局はグレンとリリウムによる演技だった。

煉「リリィ、これ知ってる?」
 煉は、るかたこからもらったビラをリリウムに渡した。
リリウム「なになに、『ルナリアNo.1ご当地アイドルコンテスト』……?」
グレン「うむ、そんなイベントがあるとは聞きますなぁ。」
グレンも一緒になって、ビラの内容を確認していた。
煉「良かったらさ、リリィも出てみたら?未経験や初心者も大歓迎みたいだし。」
 煉の呼びかけに、待ってましたとばかりにリリウムはうなづく。
リリウム「うん!出るつもりなの!」
煉「本当?」
リリウム「本当ー。ねーみんな。」
ギルドメンバー達は冷や汗をかきながら、作り笑顔で返事をする。まるで、何か不吉なことが起こりそうだったから。
いや、何か起こると確信していた。
リオレット「ねぇ、リリィとカラオケ行ったことあるんだけどさ……。」
銀月「何?りりしゃとカラオケなんてうらやま………。」
 銀月が少し妬みさえ感じている中、リオレットは震えている。
リオレット「それがとにかくヒドイんだよね。魔兎のうめき声そのもの……。」
黒猫魔「リリィさんの事だし、わざとの可能性もありますよ……。」
 黒猫魔は、妖しい笑みを浮かべながらリオレットを撫でる。
銀月「あぁ……りりしゃは何かと、元々のスペックは高めな気がする。」
黒猫魔「本当はルナリア一の歌姫かもしれませんよ?」
 銀月と黒猫魔がそんな妄想をしている中、リオレットは悪夢が蘇っていた。
リオレット「想像が出来ない……。」
 そこへ、みおがスキップしながらやってきた。
みお「なーにしてるのっ?」
リオレット「リリィがね、『ルナリアご当地No.1アイドルコンテスト』に出るらしいんだけど……。」
 リオレットが青ざめながら言う。すると、みおは思い出したようにこう言った。
みお「それ、みおも出るよ!」
 みおの元気一杯な発言に、リオレットの恐怖状態が吹き飛ぶ。
リオレット「みおもかっ!なら僕ちんも出ようかな。」
リオレットは、先ほどのはどこに行ったのやら、みおの発言にノリノリだ。
銀月「二人とも元気ですな……。」
 銀月は、それをぼーっと眺めながらお茶をすすった。
みお「そうそう!ベルベットさんも出るからね!」
リオレット「えっ。あの人も……。」
 リオレットは、後ろに気配を感じて振り向く。
 背後には、ベルベットが女ヤンキー調でフライパンを構えていた。
ベルベット「この度、みおと組ませてもらうことになった。」
リオレット「いつの間にっ!?そしてなんか怖っ!」

 みおは、のほほんとした様子だった。
みお「このギルドからも参加者多数だなんてなんか面白いことになりそうですねー。」
楓「私たちも、出て……みようかな、なんて。」
煉「うん。」
 楓と煉も自信無さげではあるが、さりげに出る気マンマンな様子だった。


《続く》

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やみいろアルカディア #36 

#36 アイシクルの氷城

前回のお話。
目が覚めると、ユウリは氷のダンジョンにいた。
脱出を試みるも、いつものように空間魔法が使えない。
その後、彼目掛けて飛んできたつららには、ミライがアイシクルに誘拐された事が書いてあった。


~アイシクルの氷城 最上部~

ミライ「ん………。」
 ミライは、ゆっくりと目を開いた。瞳の先には、アイシクルの顔が映っている。
アイシクル「メアリー……大丈夫か……?」
 アイシクルは、ミライをお姫様抱っこしている状態だった。
ミライ「アイシクル……?なんか寒い………。」
 氷に包まれた空間の中で、キャミワンピ一枚のミライは体を震わせている。
アイシクル「……なら、こうしてあげる……。」
アイシクルは、ミライの体をマントで覆い、優しく抱きしめる。
ミライ「ありがとう……。ここはどこ………?」
 ミライは、辺りを見回しながらたずねる。
アイシクル「ここは、僕とメアリーだけのお城。」
アイシクルは、そう言った。
しかし、彼女の口から次に出てきたのは彼が望まぬ言葉だった。
ミライ「ユウリ……どこ………?」
その言葉を聞いた時アイシクルは、湧き出るアイツへの嫉妬と嫌悪感で顔をしかめた。けれども、ミライにはそれを見せる訳にはいかない。
 彼は、とにかく自分に気を向けてもらえればいいんだと心をなんとか抑えた。
アイシクル「……そんなことより……、僕と一緒に……。」
ミライ「う……うん。」
ミライは、突然の事に少々戸惑いながらも頷いた。
アイシクルが、ふぅっと息を吐く。
すると、息を吐いた所に氷の粒が、ダイヤモンドのようにキラキラときらめいていて空中に漂った。
アイシクル「……どう?」
ミライ「きれい………。」
ミライは、アイシクルが吹いた氷の霧にみとれる。
アイシクル「……でしょ……?ここに居ればメアリー……。君は苦しむ事だってないし、ずっと……この城のお姫様でいれるさ……。」
アイシクルが、ミライの耳元でささやく。
 ミライは、ひんやりした空気の中で、氷に包まれた空間をぼーっと眺めた。
ミライ「お姫様……。」
アイシクル「君は僕となら……、何も怖いことなんてない。自由なんだ……。今までも……そうだった……でしょ……?」
ミライ「うん……。」
アイシクル「なら大丈夫……。」
アイシクルが、ミライのほっぺにそっとキスをした。
その直後、ミライから意識が薄れ、彼女のまぶたはそっと閉じた。


《続く》

category: やみいろアルカディア

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Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #54 

#54 ギルマスは竜?

前回のお話。
ゴミノマンは、魔法少女るかたこの歌と踊りを駆使したライブ攻撃により、駆逐される。
そして、あこがれの視線でバトルを見ていた楓と煉にるかたこがビラを渡す。
それは、『ルナリアNo.1ご当地アイドルコンテスト』のものであった……。

~Vierge♀Cendeillion ギルド~

エリィ「あなたが、新しくこのギルドに入られる楓さんと、こちらの方は……。」
煉「僕は、リリウムの知り合いで、煉と言います。今日は様子を見に来た、のかな。」
エリィ「そうですか。リリウム様をお呼びしますので……。」
リリウム「もう来てるよー?」
 リリウムの声と同時に、エリィの背後からは竜がこちらを覗きこんでいる。
煉「りりしゃっ!?」
楓「魔兎とは聞いたが竜とは聞いてないぞッ!?」
 楓と煉は驚く。
 すると竜は、リリウムの可愛らしい、しかし哀しげな声でこう言った。
竜「実はりり呪われて……。こんな姿になっちゃった……。」
楓「初めまして……今日からお世話になります……。突然図々しいかもしれないですが、何故に呪われたのですか……?」
 楓は、今日からお世話になるはずギルマスにかかった呪いの事を、心配する。
 その隣でエリィは、苦笑いをしていた。
楓が竜に夢中になっていると、後ろから肩を叩かれた。後ろを振り返ると、リリウムが彼女を馬鹿にしたように笑っている。
リリウム「馬鹿なのー?破天荒なギルマスとか聞いてなかったのー?このりりが普通に現れるとでも思った?」
楓「いえ………。」
 にやにやと笑うリリウムの視線に、楓は返事に迷ってしまう。
 一方、煉はリリウムとの再会が嬉しい様子だ。
煉「りりしゃ久しぶりー♪」
 彼がとびきりの笑顔であいさつをすると、リリウムもとびきりの笑顔であいさつを返す。
リリウム「煉もいたのー。久しぶりー。空気に混ざってたから分からなかったー。」煉「えっ……空気………?」
煉は、一緒にいたのに空気だなんて思われていたんだ……と思うと精神的にダメージを食らった。
 こうして、楓と煉は固まってしまった。リリウムはそれを見て、目をうるわせ首をかしげる。
リリウム「二人とも……どうしたの?」
グレン「貴女が人をこうさせる事を言うからでしょ、リリウム様。」
 グレンは人の姿になり、リリウムの肩を優しく叩いた。
リリウム「うぅ……そうかな……?」
リリウムは、本当に軽い気持ちだ。自分の発言の酷さなど、考えてなどいない。
グレン「あまり度が過ぎると、いくらリリウム様とはいえ痛い目を見ますよ。」
リリウム「そんなのりりに関係ないじゃん。みんなりりに逆らうと、逆に痛い目食らわすだけだし。ふん。」
 リリウムは、グレンの言うことに耳を傾けようとせず意地っぱりぶりを見せた。
 それを受けて、グレンはにこにこと笑いながら言う。
グレン「今の発言は、俺の脳内にインプットされたからね。」
 周りでくつろいでいたギルドメンバー達もこの件を聞いていたようで、リリウムの方を生暖かい目で見ていた。
リリウム「何よ………。嫌な感じ。」
リリウムは、ぷいっと顔をしかめた。


《続く》

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Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #53 

#53 魔法少女るかたこ

前回のお話。
ルナリアの路地裏にて。
楓は、道に迷う中同じ目的地を目指す煉に出会う。
そこへ、モンスター「ゴミノマン」が出現!二人はピンチに……
すると、魔法少女が現れて……?


ゴミノマン「なんだお前も。そこの二人のようにしてやろうか。」
 ゴミノマンは、腐った臭いを発しながら魔法少女を睨む。
魔法少女るかたこ「そうはさせませんよっ!魔法少女★えんぜるな・るかたこっ!いっきまーす!」
魔法少女が、威勢良くそう言うとキラキラとした音楽が突然流れだした。
 音楽に合わせ魔法少女は、キレキレのダンスを踊り、ハイトーンの萌えボイスで歌い出した。
煉「………えっ?」
楓「何………?」
なんか突然始まったライブに、どう反応していいのかも分からずに茫然とする二人。
しかし、その横で例のゴミ野郎はもがき苦しんでいる……。
ゴミノマン「なんだこの歌は……まるで心がっ………やめっ………!」
 それを見た魔法少女るかたこは、上から目線でゴミノマンにこう語りかけた。
魔法少女るかたこ「どうしたの~?さっきまで元気だったのに急にしんなりして。」
ゴミノマン「確かに声も姿も可愛いしhshs……って何言ってるんだ俺様は……。」
 ゴミノマンは、明らかに萌え殺しにされている様子だ。
魔法少女るかたこ「じゃあ必殺技☆ミルキィストロベリーミューズでも食らって……くださいっ!」
魔法少女るかたこの、ミルキィストロベリーミューズ!
振りかざされたマイクから、いちごミルク色の虹彩がゴミに降りかかる!
きらめきと甘い夢心地に、ゴミの心は洗われ、溶けていく……。
ゴミノマン「ほぇ………。」
そしてゴミノマンは、いちごミルクとなり消えていった。
楓「すごい……。」
煉「可愛い……。」
 楓と煉は、萌える可愛さと強さを兼ね備えた魔法少女るかたこを、憧れの目で見ていた。
魔法少女るかたこ「大丈夫?」
魔法少女るかたこが、二人に優しい眼差しで話しかけてくる。
楓「はい……。あとさっきのバトル、すっごく可愛くて素敵でした。」
魔法少女るかたこ「ありがとー♪私、ルナリアを守りながら活動するローカルアイドルやってるのっ。」
煉「へぇ……。いつの間にそんなものが出来ていたの。」
魔法少女るかたこ「半年くらい前かなぁ……。だから、まだ知られていないんだけどね。ルナリアとはいえ活動広めるのは大変だな……。」
楓「きっとあなたなら有名になれますよっ!」
煉「そうです、頑張ってくださいっ。」
魔法少女るかたこ「あ、そろそろいかなきゃ。これ、渡しておくからまたよろしくねっ?」
魔法少女るかたこは、ビラと名刺を二人の手に渡す。そしてどこかへ消えていった。
 二人は、渡されたビラを読む。
煉「『ルナリアNo.1ご当地アイドルコンテスト……あなたにもプロデビューのチャンス!?
これは、ルナリアNo.1のご当地アイドルを決めるためのコンテストです。
歌、踊り、魔法……その他特技も生かしつつあなたをステージでアピールして下さい!―――』」
楓「『―――なお、このコンテストはドッカノ事務所と連携しているため、優勝者にはルナリア発のアイドルとして正式にプロデビュー!
もちろん、未経験の方大歓迎!
応募方法は―――』」


《続く》

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Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #52 

#52 魔法使いと男の娘

前回のお話。
ジグマが去ってから少しした頃。
彼から、手紙が届きギルメン達は囲うようにして読んでいた。
そんな中リリウムとグレンは、悪臭と邪気漂うギルマスの居室にいた。
グレンは、悪臭と吐き気に襲われながら自らのチート設定を恨むのであった。

~ルナリア市街 裏路地~
魔法使いの少女、楓。
彼女は、ある場所へと向かっていた。
楓「えーと……道どっちだったっけ?」
道を間違えたのか、複雑なルナリアの裏路地に入ってしまい、地図を見ながら迷う魔法使いの少女。
?「どこに行くの?」
 隣で、親切に話しかける金髪ボブの美少女。
楓「『Vierge♀Cendeillion』というギルドに行きたいんだけど……。」
 地図を指差しながら、道をたずねる楓。
?「あぁ、そこなら僕も行くよ。良かったら一緒に行かない?」
楓「いいけど……、お名前は?」
煉「僕は、煉っていうの。よろしくね。」
こうして知り合った二人は、同じ目的地を目指して路地裏を歩く。
その途中。
楓「きゃああああああっ!」
煉「臭いっ……何これ………!」
ゴミで出来たモンスター、ゴミノマンが現れた!
ゴミノマン「人間共よ……ゴミをホイホイ捨てるな……!」
煉「ゴミは焼却処分!ファイアっ!」
煉がファイアを繰り出す。吹き出る炎がゴミノマンを焼く!
……はずなのだが効いていない様子だ。炎はしばらくはゴミノマンの体から出ていたものの、少ししたら威力が弱まり消えてしまった。
煉「火力が足りない……?」
ゴミノマン「残念、ワシは生きているから生ゴミじゃ。そしてここはじめじめしとるからのぅ……。」
ゴミノマンは、へっへと笑ってつばを飛ばした。
 そのつばが、楓の顔に付着する!
楓「あぁ……臭くて吐きそう……っ。何これ………。」
楓は、臭さで心身共に大ダメージを食らう。
煉「大丈夫?……って臭い……!」
煉は、楓に駆け寄るもあまりの臭さで返り討ちに合ってしまった。
楓「ゴミ液のせい………。」
 楓のHPは、じわじわと削られていってる。
 それを見てゴミは、2人を嘲笑う。
ゴミノマン「どうだ!臭いだろ!なんせゴミだからなっ………?お前ら汚れてる癖して汚れ物嫌いの人間なぞちょろいちょろい………。」
?「そこまでです!」
ゴミノマン「なんだ?」
ゴミノマンの前に、赤いリボンと白い羽のついたマイクを持ち、お揃いの赤ピンク調の衣装を纏った魔法少女が現れた!
魔法少女「私が相手です!」


《続く》

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やみいろアルカディア #35 

#35 氷のダンジョン

前回のお話。
ミライとユウリが付き合い始めて、2~3週間経った頃。
ミライに構ってもらえないアイシクルの中には、負の感情がうずまいていた。
そんな中、ユウリが地雷を踏むような発言をし、アイシクルの感情は爆発。
ミライとユウリは、闇に包まれて意識を失うのであった……。

 それから。
レイナ「みーちゃんー。ユウリー。おやつ出来たってー。」
レイナが、ミライの自室のドアを開けて呼ぶ。ミライとユウリはここにいるはず……なのだが。
部屋には誰もいない。ただ静寂が漂っている。
レイナ「あれ……?どこかに行ったのかな……?」


~???~
ユウリ「ん……っ。」
ユウリは、ひんやりとした空気の中目覚めた。
辺りは、氷の壁や床に囲まれており、迷路のようになっていた。
ユウリ「氷のダンジョンにでも連れ込まれたというのか……っつ!?」
ユウリは、素早くその場を避けた。
次に、いた場所を見ると、まるで一瞬の隙を突くかのように降ったであろう、鋭いつららが床にいくつか突き刺さっていた。
ユウリ「危なっ……。早くここからは帰ろうっと。」
ユウリは、空間魔法を唱える。も、失敗。
もう一度唱える、も。また失敗。
ユウリ「くそっ……集中して…………。」
今度は、念を入れてやってみるも、また失敗。
何度やっても、失敗ばかり。その場から空間転移する気配は無かった。
ユウリ「何でこんな時に限って使えないんだよ……。」
ユウリは、ちくしょう、と吐いて空間転移による脱出を諦めた。
その時、またつららが彼を目掛けて飛んできた。
それを、さっとかわすとすぐそばの地面に突き刺さった。
ユウリ「危なっ……。って、ん。手紙?」
ユウリは、つららに結びつけてあった手紙を広げて読む。
 文字がぐちゃぐちゃで解読しづらい所もあったものの、なんとか彼に読むことができた。
『メアリーは預かった………。後……お前……許さない、殺す。』
そこに書いてあったのは、物騒なメッセージがだった。
ユウリ「メアリー……って誰だ?後、どうして俺が殺される必要があるんだろ。……とにかくここを早く出て帰ろう……。」
ユウリは、手紙をぽいと捨てた。
するとまた、前方からつららが飛んでくる。
ユウリ「だから何だよ……っ。」
つららをかわすと、ユウリの手の中にひらりと手紙が落ちてきた。
ユウリ「また手紙……。」
彼は、その手紙を広げて読む。今度は、こんなメッセージが書いてあった。
『どうやら君は彼女の事をろくに知らないみたいだな……。メアリーとは君の女。そして僕の持ち主……。僕の名前は、アイシクル……。これで……わかるだろう……。』
ユウリ「差出人がアイシクル……。メアリーって、みーちゃんの事か?だとすれば……。」
ユウリの脳裡には、『誘拐』の二文字が浮かんだ。


《続く》

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やみいろアルカディア #34 

#34 アイシクルの嫉妬

前回のお話。
ミライとユウリの関係が成立し、幸せムードいっぱいの闇咲邸。
その中でアイシクルは、哀しそうな目でぽつんとソファーにもたれかかってるのであった……。


あれから。ミライは、ユウリとよく一緒にいるようになった。
それに伴い、彼女が感情を向ける対象も生身の人間に変わりつつあった。
そんな中、アイシクルはいつの間にかひとり、部屋にぽつんと置かれるようになった。
アイシクル『メアリー………。』
日を重ねる度、アイシクルの中には、寂しさ、負の感情が芽生えていた……。

そして、ミライとユウリが付き合い始めて2~3週間経った頃。
今日も、やはりミライはユウリと一緒にいた。
 ミライの自室にて。
ミライ「ユウリ………。」
ユウリ「何?」
ミライ「………好き……。」
ミライは、自分が人形になったようにユウリにもたれかかっていた。
ユウリ「俺も、みーちゃんの事好きだよ。」
ユウリも、ミライの頭を優しく撫でる。彼女は、さらに気持ちよさそうにぐでっとリラックスするのであった。
ミライ「ねぇ………。」
ユウリ「何?」
ミライ「最近……アイシクルから……何か……嫌な、予感を……感じるの…………。」
ミライは、ベッドに横たわっているアイシクルを見ながら小声で言った。まるでアイシクルに怯えた様子だ。
ユウリ「アイシクルから?気のせいじゃない?」
 ユウリは、そう言って撫でるもミライは体を震わせていた。
ミライ「でも……感じる…………。なんか怖い………。」
ミライは、確かに感じていた。アイシクルが、まるで恋敵に彼を取られ嫉妬しているような、恐ろしげな視線を……。
アイシクルもまた、ベッドに横たわりながらミライを羨ましそうに、あるいは自分に構ってくれないことを恨むかのように見ていた。
そんなものを、全く感じていないユウリ。
ユウリ「大丈夫。俺がついてるし、そもそもアイシクルなんてぬいぐるみだろ?」
ミライ「う、うん……。」
ユウリ「ぬいぐるみはそもそも動かないしモノだし、もし感情があったとしても優しく見守ってくれていると思うよ。」
ミライ「うん……。」
ミライは、「ぬいぐるみなんて所詮モノ」というようなユウリに圧されて相づちを打っていた。
それが、アイシクルの心を大きく揺るがすこととなる……。
アイシクル『許セナイ……許セナイ………。』
アイシクルから滲み出てくる、様々な感情。今まで何とか抑えていたものが、縫い目が裂けたかのように溢れ出てくる。
やがてそれは闇となり、部屋全体を包みこむ。
ユウリ「なんだ?急に真っ暗に……。」
 ユウリの視界からは景色が無くなった。ただ、ミライの肌の温もりが身体に伝わっている。
ミライ「うっ………うぅっ…………。」
急に、もがき苦しみ始めるミライ。
次の瞬間、ミライから意識が抜け、ふわりとユウリの元から離れていく。
その感覚が、彼にも分かった。
ユウリ「みーちゃんっ……!」
ユウリは、闇に手を伸ばした。そのまま、彼からもまた意識が抜けていく……。
ユウリ「ま………て………………。」
ユウリは、ふわりと意識を失うのであった。


《続く》

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Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #51 

#51 ジグマからの手紙

前回のお話。
モモは、何かと巻き込まれて疲れたと、一応去って行った。
めでたし、めでたし。
しかし、ギルドからジグマが消えている……。
気づくのが遅い上、ジグマが出ていく元凶を作ったリリウムとグレンは、エメラルドに諭されるのであった……。

『Dear.Vierge♀Cendeillionギルドの皆
皆、元気にしてますか?俺は、ギルドにいた時と同じように元気です。
今は、ちょっと一人旅に出かけているのです。
写真は四大都市ティエーラ中心部の、アース球体像と水都ティエーラの街並みのものを送っておきます。
ティエーラも魚料理が美味しい!ルナリアとはまた違った味付けや調理法だけど、ベルベットさんも興味をそそるものだと思います。
俺は、旅をして物心ついた頃には帰ってくると思います。
それまで、皆お元気で。あとあの馬鹿兎と阿呆竜が少しはまともになっていますように……。
From.ジグマ』

 ジグマが、突如去って少ししてからのこと。
 ギルド届いた彼からの手紙をメンバー達は、囲うようにして読んでいた。
エメラルド「ジグマ……元気にしてて良かった……。突然出ていったからびっくりしたが……。」
エリィ「本当ですね……。」
黒猫魔「まぁ、文面から見るにまだリリィさんとグレンさんの事は許して無さそうですがね……。」
その横で、ひたすら泣いているメンバーがいた。
リオレット「ジグマ……本当に良かったよぉ………。うるうるひくひく。」
 オーバーリアクションのリオレットに対し、みおがズバッとこう言った。
みお「リオレ大胆すぎー。」
リオレット「だってよぉ……だってよぉ……。みおも親友とかいたら分かるだろ?」
みお「それはそうだけどぉ……。」
 いつの間にかみおの足元に、引っ付いているリオレット。
 いつもは元気なみおも、ちょっと引きぎみな様子だった。
 一方、馬鹿兎と阿呆竜はというと。

~ギルドマスターの居室~
悪臭と邪気が漂い、床にはガラクタや屍がごろごろ。ギルマス以外誰も入ろうとしない部屋。
そこに、例の二人はいた。
リリウム「グゥウウウウ………。」
 全身スケスケどころか大事な所が隠されていない、もろアウトなセクシー衣装を着たまま唸るリリウム。
グレン「リリウム様……別にいいじゃないですか……ヴッ……!ってここ物凄い匂い……。片付けられては………。」
グレンは、耐えていた。
と、いうのもえっちぃな写真を撮影しようとして逃げたリリウムを追い、鼻が曲がるような悪臭と込み上げてくる吐き気を押さえながら今、なんとかこの部屋にいるのだ。
リリウム「グゥウウウウ………!貴様には関係ないの………!」
 鋭い眼差しのまま、グレンに威嚇しているリリウム。
グレン「逆にこういう時死ねないのが……辛いッ………!」
グレンは、毒も効かない自分のチート設定を恨んだ。


《続く》

category: Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~

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