箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

TB: --    CM: --    

やみいろアルカディア #33 

#33 恋風が吹く闇咲邸

前回のお話。
ユウリから告白され、ただ照れているミライ。
上手いことユウリに気持ちを汲み取られ、二人の関係は成立。
ミライは、そんなユウリに自らの素顔を見せる。
その後、恥ずかしさに唸るミライをユウリは優しく撫でるのであった。


~その後、闇咲邸にて~

 ミライは、照れながらレイナにあの時の事を話す。
ミライ「………ユウリから……付き合って……いいって……、告白された………。」
レイナ「みーちゃん、おめでとっ。」
親友からの報告に、にこやかに祝いの意を見せるレイナ。
ミライ「うん………。」
 ミライのいつも鬱気な表情は、なんだか嬉しそうな乙女の顔になっていた。
 一方、こちらでは。
レナ「ユウリー。ミライと二人っきりでどうだったー?」
 持ち味の小悪魔キャラで、ユウリに距離を縮めて迫っているレナ。
ユウリ「そんな迫るなよっ。そんな変な事はしていないし。」
ユウリは、恋仲がいるせいか余計に引いている。
レナ「本当に……?」
 レナのくりくりとした目玉が、ユウリに襲いかかってくる。
ユウリ「初デートでいきなり襲うとか、最低にも程があるわ!」
ユウリは、正論的なツッコミでそれを打ち返すのであった。
アリシアとクロロも、それを端から見ている。
アリシア「みんな、幸せそうね。」
クロロ「はい、恋というのは種族問わず心を豊かにしますからね~。」
 クロロは、うっとりとした様子で言った。
アリシア「私も王子様とロマンチックな恋をしたいな……。」
 イケメンでスタイル抜群て、文武両道で、勇気があって………。そんな彼にエスコートされたら……。アリシアは、『ステキな王子様と恋をしている私』の姿を妄想する。
クロロ「いつか、アリシア様にもステキな恋愛が出来ますよ。」
 クロロがそう言うと、アリシアの妄想のお花畑が開花する。
アリシア「本当~?イケメンでスタイル抜群で、文武両道で、勇気があって、いつも優しくて、いつも私の事を第一に考えてくれて、紅茶と抹茶プリンが好きで、ユーモアがあって、お金持ちで、ステキな魔法が使えて、王子様なのに一人前のおに●ンだーで……。」
クロロ「きっと見つかると思いますのにゃ………多分。」
クロロは内心、「こいつ、絶対彼氏出来ないタイプだにゃ。」と確信していた。特に最後の「王子様なのに一人前のおに●ンだー」というのは意味が分からなかった。
ある程度理想が高いのはいいが、あまり理想が高すぎるのは逆に恋愛運も友達運も遠ざけてしまう原因になるので、気をつけよう。
みんなが幸せなムードの中、ぽつんとソファーに置かれているぬいぐるみがあった。
ツギハギウサギの、アイシクルである。
ボタンの目のついた頭は、うつ向いておりなんだか哀しそうな、寂しい感じの表情をしていた。
 何かと幸せそうな、彼と彼女の方を見て……。


《続く》
スポンサーサイト

category: やみいろアルカディア

TB: --    CM: 0   

Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #50 

#50 去って行く刺客と二人の罪

前回のお話。
リリウムは、触手に包まれた塔の中で目覚めた。
そこへグレンと一部の面子が、弱体化した触手を突破してやっくる。
リリウムは背中血塗れ……しかしグレンのひと舐めですぐ治癒された。

~Vierge♀Cendeillion ギルド~
 ギルド内の一角にて。
モモ「ふぅ……。」
モモは、ため息をついた。
アムロン「お嬢様、どうかしましたか?」
モモ「もうね………、今回は引くことにするわ。来たと思ったら馬鹿共は居ないし、だと思ったら修羅場に巻き込まれるし……。あいめろ。もどっか行っちゃうし……。」
 モモは、再びため息をつく。なんか疲れた様子だった。
アムロン「そう言えばあいめろ。くん……どこかに行ってから帰ってきませんね。」
モモ「まぁ、あの子もあの子なりに気まぐれにやってるのよ……。グレン……またいつか来るからね………?」

~それから~

グレン「と、いう訳で一応あの女は帰りましたとさ。」
リリウム「めでたし、めでたしーっ♪」
グレンとリリウムは、にこにこしながらそう言った。
 しかし、他のギルメン達は。
エメラルド「ってリリィの奴……彼氏消えた事に気付いていないのか。」
黒猫魔「すっかり気はグレンさんの方にいってますね。」
リン「まぁ……気付かぬも吉じゃないの………?ジグにゃが消えた事に気付いたらそれはまた面倒な事になりそうだにゃ……。」
リオレット「正直、あれはあまりよくない別れかたよねー……。」
実は喧嘩した後。あれから治療を受け、回復した直後ジグマは、荷物をまとめてこのギルドをひっそりと出たのである……。
ギルメン達は、ジグマの存在が無いことに気付いていた。しかし、彼が出ていった理由である、あの魔兎と凶竜はまだ気付いていない。
黒猫魔「知らないことって一種の幸せなんでしょうかね……。」
リオン「いや、それは愚かな事でもある。その愚かさを知った時、人であるのか知らないが、初めて大切な何かを見つけるのかもな。」
黒猫魔「流石リオンさん、深いこと言いますね。」
リオン「いや、な………。」
リオンは、キセルを手に持ったまま目を閉じた。
 しばらくして。
リリウム「あれ……ジグは……?」
グレン「そう言えば、前からいないな……。」
 (今さら気付いて)ジグマを探す二人。
 そんな二人に、エメラルドが少し呆れた様子で言う。
エメラルド「今まで気づかなかったのか?」
リリウム「うん。」
グレン「うむ。」
それに対してリリウムとグレンは、あっさりと頷いた。
エメラルド「リリィ……お前だからしょうがないかもしれないがそういう所甘いな……。それでも人の彼女か?」
リリィ「うー?」
 リリウムは、突然、真面目な事を言い出すエメラルドが意味不明に感じてうぬぼれている。
エメラルド「グレンも。いくらリリウムに忠誠誓ったとはいえ……そこら辺もう少し考えられなかったのか?」
グレン「それは……。」
グレンは、今までの行動を振り返ってみた。
確かに、毎日どんな時も、時にはジグマの前なのを考慮しないがままイチャイチャしたり、ちょっとリリウムが嫌がるまでやってどうせ食らわないダメージを食らわされた事も多々あった。ジグマの前でイチャイチャしていた時、彼はため息をついて苦笑いしていただけだった。しかし本当はどんなに破天荒で、人を食べ物や奴隷のように扱う魔兎でも、彼女と割り込んできた男に対して、複雑な思いを抱いていたであろう。
グレンは、自らの罪を心の中で悟るのであった。


《続く》

#37ー50 『刺客モモと破天荒関係図』おしまい。

次章以降予告《仮》
ギルドから消えたジグマ。彼の行方、そして引き金となった魔兎と凶竜の運命は……
そして新しい仲間、楓&リリウムを知る男の娘、煉がついに登場!
そして再び魔兎ウィルスの脅威!?ルナリアの運命は……?

とにかく完結しきらないノンストップな『Vierge♀Cendeillion』、終盤も近づく(?)中お楽しみに!

category: Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~

TB: --    CM: 0   

Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #49 

#49 触手に包まれた塔

前回のお話。
グレンが、地下牢のリリウムの様子を見に行く。
しかしリリウムは腐臭を出しながらどろどろと溶け、偽物だということが判明。
そして、本物がいる塔へと向かうこととなった……。

~バベル塔~

リリウム「ン……ングッ…………。」
リリウムは、唸りながら目を覚ました。
周りを見渡すと一面、闇に包まれてなにも見えない。
彼女は立ち上がり、進もうとした。しかし、背中から何かに引っ張られ動くことが出来ない。
リリウム「ンンッ……ングーッ。」
リリウムは、引っ張られて勢いをつけ、それを引き離そうとする。
後ろに引き戻されつつも、何度か挑戦するとそれが引きちぎれ、彼女は勢い余って前に転ぶ。
リリウム「グゥウウウ………。」
転んだリリウムの背中に、痛みが走る。服は濡れ、べたっと貼り付いた感覚がする。
 それと同時に、リリウムの鼻には、なんとも美味しそうな生臭い香りが……。
リリウム「グゥッ……ジュルッ。」
リリウムの野性に、痛みよりも強い食欲が湧き出る。
彼女は、そう言えば最近生肉や生血の部類をろくに食べていないのを日々感じていたのだ。
リリウム「ジュルリッ……ジュルジュル………。」
リリウムは、キョロキョロと闇の中を見回す。大量の触手により作られた密封空間で、自らの血の匂いが充満している事なんて気づいていない。

塔の外では。
 飛竜グレンの背中には、エメラルド、リン、黒猫魔、そしてモモが乗っていた。
黒猫魔「うわぁ………これは酷イ酷イ。」
エメラルド「まるでミミズの逆襲のようだ……。」
赤黒い触手に包まれた塔が、グロテスクな見た目で佇んでいる。
グレン「触手活動が鎮まっているな……。」
 グレンは、そう呟きながら体色を紅に染める。
グレン「燃やしつくさんこの紅焔で、バーニングブレス……!」
グレンが、炎を吐き出す。触手は、なかなかすぐには燃えないものの、活動が弱まっているせいか、燃え始めたら呆気なく塵となった。
リリウム「ウグゥッ………!」
それにより視界が明るくなったリリウムの眼には、大量の光が射し込んできた。
グレン「リリウム様っ!」
グレンは、塔の中にいるリリウムの元へすぐに駆け込む。
リリウム「グァッ………?グウゥ………。」
リリウムは、背中の痛みと眩しさに耐えつつ、グレンや仲間の方を振り向いた。
エメラルド「ひどい傷だな……何かあったのか?」
エメラルドは、懐から治癒薬を取り出す。
グレン「ん、それなら心配ご無用。」
グレンは、リリウムの背中を舌でぺろりと舐める。
すると、リリウムの血塗れた背中が跡形もなく消え元に戻った。
エメラルド「治癒能力ヤバっ……こいつ何でもありだな。」
リリウム「グゥウウウ…………!」
リリウムは、元気になったようで立派な唸りを見せている。
エメラルド「リリィ落ち着けって……!」
エメラルドは、いつものようにリリウムをなだめる。
 一緒に来たギルドメンバー達もだ。
そんな中、モモはグレンを睨んでいた。
モモ「アンタねぇ……何かあの魔兎にしたでしょ!」
グレン「え……?」
 グレンは、アレはマズかったと心の中では思いつつ、なんとか隠そうとした。
 が、その魂胆はバレバレだった。
モモ「やっぱりね……。このバカっ!」
モモは、グレンの頬に『ビンタ』を食らわせる!
グレン「………いでっ。」
グレンは、9999のダメージを受けたが反応の軽さがそれを思わせなかった。


《続く》

category: Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~

TB: --    CM: 0   

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。