箱庭の図書室

Vierge♀Cendrillon連載中!

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #112《Last》 

#112 その後の物語

それからは皆、思い思いの地で思い思いの隠居生活を送っていた。
誰一人と別に追われることもなく、生活に困ることもなく、それなりに平和に過ごしていた。
それは、あの二人も例外ではない……。

~とある島にて~

二人は、海に面している洞窟の中に住居を構えていた。
リリウムのお腹は、新しい命をみごもっており大きく膨らんでいる。
リリウム「いつ生まれてくるかな……。りりの赤ちゃん。」
グレン「もうすぐだと思うがな……。しかし今更だけど、リリィもここまでよく許してくれたな。」
グレンは、そう言いながらお腹をさすっている。
リリウム「うん。正直りりでもびっくりしてる。そして魔兎と凶竜の赤ちゃんなんてどんな化け物が出てくるんだろ……。」
グレン「どんな生き物、だろ。それは出てきてからのお楽しみー。なんてな。」
リリウム「今夜だといいな……綺麗な三日月だもん。」
グレン「まぁな。」
二人は、海面の先にある夕焼け空を眺めながら、もうすぐ訪れる新しい命の誕生に胸をときめかせていた。

***

語り手の私は、誰も居なくなったこの建物に今も住んでいる。
あのギルドの跡地という事が災いして、新しい住人がつかない。今は私を含めた幽霊達の居場所になっているよ。
四大都市ルナリアは、今日も平和。しかし、あのギルドのことについて語りがたる者は、もういない。
『第三次魔兎騒動』も、今や都市伝説と化している……。

それはさておき、これでVierge♀Cendrilonのお話はおしまい。
長い間付き合ってくれて、私も嬉しかったよ。




Vierge♀Cendrilon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~

.*TRUE END*. Thanks for reading!!


✩☪·̩͙♡*.+.。.:*・✩☪·̩͙♡*.+.。.:*・✩☪·̩͙♡*.+.。.:*・




Happy Birthday Lilium♪(1/25)

愛するグレンと末長くお幸せに(?)



そして、次の物語へ……。

少女「しばらくお楽しみに!」
青年「準備が出来たら迎えにいくよ」


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category: Vierge♀Cendeillion~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #111 

#111 別れ

~バベルの塔跡地 地下部~

崩壊したバベルの塔の跡地、地下部は、地の果てまで続く大きな穴を囲むように、周りはダンジョンと化していた。
グレン「ふむ、たしかこの辺に……お、見つけた。」
グレンは、とある部屋の扉を開く。崩壊の衝撃のせいか扉はボロボロになっており、開くと同時に音を立てながら崩れ去ってしまう。
扉を開いた先には広々とした部屋。そこには視界全体に広がるほど巨大で、ところどころ錆びており、古代的でかつ近未来的な雰囲気の装置が置いてあった。
エメラルド「これは……。」
普段から不思議な薬やギルドの小細工を担当していたエメラルドでさえ、これには目を引かれるほど驚いていた。
リリウム「グレン、こんな凄そうな物造ってたの……。」
グレン「これはテレポート装置だ。これは空間魔法のテレポートとは違い、魔力による差に左右されない。そして異世界や夢の世界までも行ける。皆、こうなったからにはルナリアにはいられない……。だからせめて……最後は好きな所で余生を過ごしてくれ……。本当に……俺の欲のせいで……すまな…………ぃい……………。」
グレンは、説明中にだんだんと泣き崩れていき、最後はたくさんの涙と泣き言で何を言っているのか分からなくなっていた。
リリウム「今更なの。りりが被害を拡大させてしまったから……」
リリウムは、哀哭しているグレンに優しく寄りかかった。
グレン「リリィは悪くない………。お前は……いつか……再び呪いで猛威を振るうと…………。」
泣き続けるグレンに、ジグマも優しく寄り添って背中をさする。
ジグマ「今更過ぎた事だし仕方ないじゃん。最後にはルナリアも平和で、みんなもこうしているから。みんなその後はなんとかするよ。ここにいる誰一人も凶竜を恨んだりはしないよ。ね?」
ジグマが皆の方を見る。
グレンは、絶えず流れる涙でぐしゃぐしゃの顔を上げる。
皆は、ジグマやグレンの方に向かって優しくうなづいた。
ジグマ「ね?そして最後に、こんな凄い装置で好きなところへ逃げさせてくれるんだもん。」
グレン「本当に……いいのか……?」
リリウム「Viergeのギルマスとしても、凶竜と墜ちた魔兎としても許可するの。えへっ。」
グレンの胸元には、自分の涙で濡れながらも笑っている彼女の姿がいた。
リリウム「はやく装置を動かすの。皆早く逃げないとここも囲まれちゃうよ。」
リリウムは、頰を膨らませた。
グレン「分かった……。」
グレンは、ゆっくりと歩き出した。そして、装置のスイッチを入れる。
装置は、ギュオン……と音を立て、優しい光と共に起動する。
グレン「さぁ……行きたい場所を強く念じて……別れの時だ……。」
グレンがそう言うと、まずはももかが夜霧を連れて名乗り出た。
ももか「じゃあ……私はこのフェニックスと一緒に吸血鬼城に住むわ!ね。」
夜霧「…………おいお……。」
ももかと夜霧がゲートをくぐると、声が途切れて聞こえなくなった。
リオン「次は私と黒猫魔だな。今までお世話になったな、皆。」
黒猫魔「ドウカお元気デ……」
リオンと黒猫魔は、皆に向かってお辞儀をしてゲートを潜っていった。
リン「ねこしゃ……。」
リオレット「いざとなったら寂しいな……。」
仲間との別れを惜しむメンバーはもちろんのこと。新生活にうかれていたメンバー達も、いざ別れを告げると、寂しさに心を浮かれた……。
リン「ばいばい……!」
妖猫「さよなら……!」
KAEDE「メンバーの皆さんの無事を祈ります。」
ちょこぽよ「皆さんバイバイまた明日ぁあああああーー!!」
エリィ「皆さん、どうかお元気で!」
同じように次々とメンバー達がゲートから新境地へと旅立っていく。
気がついた時に残っていたのは、リリウムとグレン、エメラルド、ジグマ、シシャモの五人だった。
エメラルド「最後は俺らか……。」
シシャモ「三人でまた伝説を作りに放浪するかな。」
ジグマ「だってルナリア三銃士!魔兎の脅威を二度も止めた!」
シシャモ「じゃ。」
エメラルド「二人とも頑張れよ!」
“ルナリア三銃士”は、冒険に出かける時のようにわいわいとゲートをくぐっていく。
ジグマが、ゲートをくぐる直前で。リリウムとグレンの方を振り向いた。
ジグマ「リリィ、今までありがとう。あまりグレンを困らせちゃダメだよ。グレンも。これからリリィの事をよろしく。」
リリウム「ジグ……!」
リリウムが、ジグマに抱きつこうとする。その時には、彼はゲートの外だった。
リリウム「あ………」
リリウムは、ただ手を伸ばして立ち止まっていた。
すると、ぎゅっと抱かれ引き寄せられる。
グレン「これからは俺がいるじゃないか。」
そこにはグレンが、リリウムにキスを仕掛けてきた。
リリウム「ぅ……。」
二人は妖艶に舌を絡ませ、お互いの顔が火照るまでディープキスを交わす。
グレン「……ね?」
しばらくするとグレンは、優しくリリウムから口を離した。
リリウム「うん……。」
リリウムの頰は、香り高い満開のバラのように染まっていた。
グレン「じゃあ……行こうか。」
リリウム「……行くの。」
二人は目と目を合わせてうなづいた。
そして、ゆっくりとゲートを潜っていった。
二人の通った後のゲートはビビッドピンクに染まり、装置も赤くなるほどに熱を発す。
そして、プシュー……という音と煙を立てながら電源が落ちていった。

《続く》

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #110 

#110 取り押さえられたギルド

ルージュ「手を上げろ!リリウム・ノアールと凶竜グレン、及びVierge♀Cendrilon関係者!第三次魔兎騒動における罪の数々及び逃亡をほう助した罪で逮捕する!」
ルージュが、リリウムとグレン、そしてこの場に達に向かって手帳を開き、見せつける。
Flufly「探偵Flufly、見事犯人達を見つけましたぁ。」
超superKou「もう逃がさない!フォォオオオオオッ!!」
いつしか出てきた自称探偵や、超superKou
メンバー達「!!」
この場にいる者達は、薄々こうなる事も気づいていた。しかし、それを目前とした今は、驚くしかない。
ザクロ「お前ら俺を女だと思い込んで気づかなかったりおすすめの店を覚えてなかったからって取り押さえて写真を撮りうpしたり七味と一味を混ぜたダシを飲ませたり俺を振り回しまくったな!」
何故かそこには、この場に何の関係も無さそうな、ゴリラのような容姿の男もいた。
グレン「ごちゃごちゃうるさいな。」
グレンは重力を操り、押しかけてきた警隊やわけのわからない者達を次々に押しつぶした。
グレン「あとそこのクソゴリラ。」
グレンはザクロに近づき、首元を掴んだ。
ザクロ「だからゴリラ言うなし。その仮面をはいだ後にしかるべきところに連れて行くぞ。」
それに対し、抵抗を見せるザクロ。
グレン「それは、今ここで言うな♡」
グレンは、にっこりと微笑む。そして、ザクロを遠いお星様の彼方へと飛ばしてしまった。

***

ザクロ「……あれ、今まで俺は何をしてたんだ?」
気がつくと彼は、見慣れている街中にいた。
少女「見つけたの。」
青年「ね。さて、マグナム、マイクロウージー、トリプルショットガン、レールガン、ナパームガン、スローレーザーガン、ロケットランチャー、ホーミングレーザーウェーブ。どれがいい?お望みの銃で殺してあげるからな。」
ザクロの目の前では、見たことのあるような人物二人がニコニコと笑みを浮かべている。緑の髪が特徴的なゴスロリ少女と、恐らく二十歳は超えている青年だ。
ザクロ「お前ら今すぐしかるべき場所に……」
青年「じゃあレールガンでいいや。」
ザクロ「マジでやめろ……やめて……」
ザクロは逃走しようとした。
ザクロ「………!」
しかし、次の瞬間にはスマートに撃たれていたのであった……。
少女&青年「ククク……」







ーHAPPY ENDー

















***

グレン「ふむ、始末は完了した模様かな。」
グレンは、天井の方を向いた。
リオンも、恋人の正位置のカードを引く。
リオン「占いによるとリリィとグレンのような仲睦まじい破天荒な二人に殺されたらしい。」
グレン「俺ら似か、よかった。」
リリウム「とりあえず茶番は終わらせて早く逃げるの!みんな!」
『はい!』
リリウム「恐らく最後のミッション……みんなついてこいなの!」
グレン「敵は責任を持ってリリィと俺が潰していく!だから皆安心して逃亡に臨むのだ!」
ジグマ「俺も時間を少しだけど止めていくよ!」
リリウムとグレンを筆頭に、会場で出迎え会を行っていた仲間達はギルドから駆け出すのであった。
《続く》

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #109  

#109 おかえりなさい

~Vierge♀Cendrillon 地下ホール~

目の前には、リリウムとグレンを出迎えようと十数名ばかりの人がいた。
ギルドメンバーはもちろん、その中には夜霧やももか、更に外部からも何名か来ていた。
リリウム「みんな……ただいまなの!」
ジグマ「大変な中無事帰って来たね、リリィ。グレンもお疲れ様。」
ジグマは、リリウムの頭を撫でた。
KAEDE「二人とも国中では指名手配犯だけど、ここにいるからには告げ口はしないから安心してね。あ、ここにある花は僕のお店で用意したんだ~。よかったらもらって。」
花屋を名乗るKAEDEは、手に持っていたカサブランカのブーケをグレンに渡した。
グレン「ありがとう。そうか。」
リリウム「りりの名前の花なの。」
リリウムとグレンがブーケを見つめていると。
KAEDE「運命を共にする二人にはぴったりの名前だよ。」
KAEDEは、そう言っておちゃめにウィンクした。
リリウム「そんなやめるの。ちっとも可愛くないの。この欲まみれの花売りが!!」
リリウムの言動がKAEDEに突き刺さる。
KAEDE「がびん。……(流石リリウム様、ウワサ通りの酷さ」
KAEDEは、ショックにより石化してしまった。
エメラルド「全く…しょうがないな。」
エメラルドは、金の針を取り出しちょいとKAEDEの身体をつついた。すると、勢いよく表面の石が砕け、中から生身のKAEDEが出てきて復活した。
KAEDE「ありがとうございます……。」
エメラルド「うちのリリィが失礼しました。」
そうしてエメラルドとジグマの視線が、リリウムに向けられる。
リリウム「エメもジグもどーしたの。」
グレン「リリィ。流石にそれはな。」

***

黒猫魔「リリィさんが帰って来て良かったです。」
リン「本当だにゃー……。」
妖猫「にゃあ……。」
猫チームも、三匹のほほんとギルドマスターの帰りを喜んでいた。
リン「前からだけどりりしゃ指名手配だって。」
黒猫魔「むしろ、今までの悪行で捕まることが無かったのが私にとって不思議で仕方がない。」
妖猫「リリウム・ノアール。ノアール家の令嬢で現在はVierge♀Cendrillonのギルドマスター。かつて、ルナリア第ニ次魔兎騒動で猛威を振るった『魔兎』張本人。……。」
シシャモは、妖猫を抱き上げる。そして、妖猫の話をこう続ける。
シシャモ「騒動が鎮まってからもルナリアで度々悪行を起こし、その悪名は誰よりも有名である。そのためノアール家の名も汚し、保護観察役はジグマに託される。彼女の気まぐれでVierge♀Cendrillonが建ってからは、一風変わった数々のクエストの功績を上げ、注目のギルドとなる。使いに凶竜を迎えてからは、さらなる悪事や不祥事などで、更に名が知られる。凶竜の不祥事事件が起こってから数ヶ月、今回の『第三次魔兎騒動』。再び魔兎として多大なる損害を及ぼす猛威を振るう。街は奇跡的に復活するも、その猛威は歴史に刻まれることとなり、それが引き金で凶竜と共に指名手配となった……。」
リン「りりしゃ……。」
黒猫魔「こうなれば、ギルドも閉めるしかないですね。」
エリィ「はい、実際毎日のように、このギルドにもデモが押しかけて来たり、抗議の電話や手紙が大量に届いていますから……。」
エリィは連日の対応のせいか、目にはクマが出来てひどく疲れた様子だ。
シシャモ「皆も分かってるな……。このギルドにいる以上はルナリアを出なければならない。」
シシャモは、憂げな表情を見せていた。
リン「私は、ソルリーの知り合いの所に行く。」
エリィ「私は、マーティル地方のハルドゥー村の実家へと里帰りします。」
黒猫魔「私は、リオンさんと共にグラシールの森に占い館を建て、隠居する気でいますよ。」
妖猫「リンさん、ついていっていい……?」
リン「もちろん!」
それに対して皆は、方向を既に決めているようだ。
それを聞いて彼は、少しは安心した。
ただ、残る問題はというと。
シシャモ「リリィとグレンはどうするんだろうな。今回の惨劇でその悪名は他国にも広がっていると聞くからな……。」
シシャモは、リリウムとグレンの方を見つめていた。
ギルドに帰還し出迎えられるあの二人は、騒動が起こる前のように仲間たちと楽しく過ごしている。その幸せも、もうすぐ、もう……
その時だった。
突然、バンッ!と音を立てて勢いよく扉が開く。即座にたくさんの警隊に囲まれ、その場は取り押えられてしまう。

《続く》

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Vierge♀Cendrillon~ようこそ僕らの闇堕ちギルド~ #108 

#108 帰還

超superKou「さぁこの超superKou様が現れたからには魔兎と凶竜を逃がす訳にはいかない!!皆一致団結し、奴らを捕まえようーーー!!」
そう言って超superKouは腕を上げる。すると、地上の民衆の士気もみるみるうちにぐいぐいと上がる。
『おおおおおおおおぉぉぉぉぉーっ!!』
そして地上からは、暑苦しい程の体育会系オーラを纏った威勢のいい、大きな掛け声が返ってくる。
同時に民衆が掲げる手には、物魔遠近大小様々な武器が持たれていた。
その一方。
グレン「こいつら……何やってんだか。」
リリウム「きっと虫けらのざわめきなの。さっさと行きましょ」
リリウムとグレンはそれを見て余裕な表情で、完全に馬鹿にしていた。
そして、面倒になる前にすーっとその場から立ち去る。
それに気づかないこちらも、盛り上がりが最高潮に達している。
超superkou「さぁ行け!ルナリアの戦士達よ!世界を!何よりこの街を滅ぼしかねない害悪共を捕らえ、やっつけよ!!」
『うぉああああああああああああああああああ!!!!!』
超superkouの一言で、地上の民衆は一斉に走り始めた。
それを眺める空の上。彼は一言。
超superkou「ふぅ。じゃあ僕はしょたとでーとしてきます。おつかれ。」

***

~Vierge♀Cendrillon ギルド~

リリウムとグレンは、素早く逃げた事がよかったのか、何事もなくギルドに辿り着いた。
二人はほっとする時間も無く、すぐに扉を開いて中に入った。
リリウム「ただいまなのー。……ってあれ。どういう事?」
いつも賑わったりくつろいだりしていた、ギルドの中には誰もいない。それどころか、家具も何もなく、引っ越し後の空き家のようだ。
グレン「誰もいない……ん?」
グレンの視線の先には、一匹の黒猫がいた。
黒猫は、こちらの視線に気づくとこちらをじっと見つめる。少し見つめた後、素っ気ないように奥の方へと歩いていく。
グレンとリリウムは、棒立ちしたままその姿を眺めていた。
すると黒猫はこちらを振り向き、そのままぴたりと動きが止まる。
リリウム「もしかしてついて来い、って事なの?」
リリウムがそう言うと、黒猫は小さくうなづいた。
リリウム「どういう事なの……でもりりのギルドが突然こうなるのもおかしいの。グレン、いくよ!」
グレン「うん。」
そしてリリウムとグレンは、黒猫の向かう方へと歩き始める。
黒猫は二人を確認すると、またてくてくと歩き出した。
そうしてやって来たのはギルドの地下。
暗い廊下を進んだ先。あるドアの前で黒猫はこちらに目を光らせて立っていた。
リリウム「地下ホール……。ここに入れというの。」
リリウムは、そう言いながらドアを開いた。
すると、パン!と音を立てながらクラッカーが発射された。
「リリィ、グレン!おかえりなさい!」

《続く》

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